カルチャー

京都の“素顔”に出会える新刊『もっと京都な時間』  地元の人が教える「いい時間の過ごし方」

 京都を歩くとき、観光地としての華やかさの裏に、静かで心地よい日常の気配がふっと立ち上がる瞬間がある。いわば“京都の素顔”だ。そんな“暮らす人が知る京都の魅力”を丁寧にすくい上げた新刊『もっと京都な時間』(編:文と編集の杜、文:瓜生朋美)が、9月9日(水)に大和書房から発売される。定価は1210円(税込み)。

 京都市中京区に拠点を置く編集事務所「文と編集の杜」が企画・編集を担当。喫茶店文化、季節の景色、商店街の賑わい、歴史ある街並み、そして本を楽しめる場所まで、地元の人々が日々触れている“京都の素顔”をテーマごとに紹介する。観光ガイドのように名所を巡るのではなく、京都で暮らす人の視点から「いい時間の過ごし方」を教えてくれる。

 たとえば、モーニングにもランチにも使える京都の喫茶店、地図がなくても目的地にたどり着ける独特の街の構造、本との出会いを楽しめる書店やカフェ。さらに、四季折々の美しい景色や、個性豊かな商店街など、生活者目線での街の魅力が多数登場する。

 章立ては「京都の美味しいもの」「京都のまち」「京都でお買い物」「京都の美意識」「京都の四季折々」「京都でときを感じる」「京都のいつもの暮らし」「通りで歩く京都」の全8章。観光客が見落としがちな日常の風景から、京都らしい美意識が息づく場所まで、幅広いテーマを網羅している。

 文を担当した瓜生朋美氏は、京都を拠点に活動するライターで、歴史への造詣も深い。難しい事柄をわかりやすく伝えることを信条とし、京都の歴史イベントにも携わるなど、街の文化に寄り添い続けてきた。同書でも、その視点が随所に生かされている。観光で訪れる人にも、何度も京都を歩いてきた人にも、新しい発見をもたらしてくれる“旅の相棒”となりそうな一冊だ。