自分自身の健康を守る「セルフケア」という言葉の認知度は上がりつつある。一方で、正確な情報をもって理解されているかというと、そうとも言いきれないようだ。第一三共ヘルスケア(東京)は、若い世代が正しい情報を得ながらセルフケアに取り組んでもらうために、クイズ感覚で楽しく学べる「セルフケア検定」を開発。10月22日に東京都内で開催した「全国統一 セルフケア検定」公開記念イベントで紹介した。イベントには、Z世代で現役大学生の俳優・鈴木福さんが登場し、女子高校生たちとともにセルフケアにまつわるクイズに挑戦。自身が考えるセルフケアについても語った。
“100年後も人と社会と地球が健やかであり続ける未来”の実現を目指す第一三共ヘルスケア。その取り組みの一環で、「セルフケア アカデミー」と題し、健康への意識向上のためのさまざまな施策を行っている。今年5月から高校生を対象にした出張講座を実施。東京都内の中村中学校・高等学校、成女高等学校の生徒たちが受講し、セルフケアについて学んだことを同世代に発信するための動画作成に取り組んだ経緯がある。今回のイベントには、この高校生たちが参加した。
イベントではまず、同社のサステナビリティ推進マネジャー、岩城純也氏が登壇。同社の活動の説明や、「セルフケア検定」の紹介を行った。同社は今年9月、インターネット調査「Z世代セルフケア白書2025」 を実施。全国の15~59歳までの男女1043人得た回答について、20代以下の男女を「Z世代」、30~50代男女を「ミドル世代」として集計・比較した。それによると、いずれの世代も半数前後がセルフケアを実践していたが、浮かび上がったのは、世代による情報収集の仕方の違い。ミドル世代は「企業サイト」や「医療機関」による情報を重視するのに対し、Z世代は、「インフルエンサー動画やSNS投稿」、「バズったSNS投稿」や「生成AI」を信頼する割合が、ミドル世代よりも高かったという。

必ずしも正しかったり自分に合っていたりするか分からないのがSNS上の情報。そこへの接触率が高い若年層やデジタルネイティブ世代たちが、楽しく学びながら正しい情報を身につけるきっかけとなることが期待されるのが、今回公開した「セルフケア検定」だ。パソコン・スマートフォンから誰でも手軽に無料アクセスでき、全15問の設問に答えることで自身の“セルフケア力”を確認できる。設問は、薬の正しい使い方や保管方法を問う「薬の知識」をはじめ、「食事」「運動」「生活習慣」「美容」の5つのカテゴリーで構成。検定後、「成績表」にはカテゴリーごとのレーダーチャートが表示され、自分自身のセルフケア力の傾向を一目で把握できる。また、検定結果に応じたセルフケアタイプのキャラクター(全17種類)も登場する。回答の速さも加味した全国での順位も表示される。ちなみに、一般公開前に挑戦した鈴木さんは、「迷った部分もありました」としながらも全問正解で、「賢者タイプ」と判定されたという。

公開記念イベントで鈴木さんと女子高校生たちが挑戦したのは、「食前に飲む薬の“食前”のタイミング」「人が歯を失う最も多い原因」「筋トレの効果」「洗顔の際に洗う部位の順番」「錠剤の瓶に入っている透明の詰め物の役割」の5問。鈴木さんも女子高校生グループも、見事全問正解。セルフケアについて学んだり考えたりしている様子を披露した。鈴木さんは、「全問正解できてホッとしました」と笑顔を見せた。
自身のセルフケアへの取り組みについて、「小さいころから表に出て仕事をさせていただいてきたので、正に人生全てがセルフケア。けがや体調をはじめ、肌荒れについても気を遣ってきました」と振り返った鈴木さん。現在、朝のテレビ情報番組も担当していてセルフケアがテーマになることも多く、セルフケアについて考えたり調べたりする機会は多いという。今回のイベントの感想については、「例えば手洗い、うがい、歯磨き、洗顔など、普段やっていることの丁寧なバージョンが、セルフケアなのではないかと感じます」。また、“鈴木福直伝セルフケア術”を問われると、フリップに「より丁寧に」と書いて掲示。「自分の体のことについて、面倒くさいな、まあいいかなど、スルーしそうになることもあるけれど、そこをもう一歩丁寧にやると、より良いセルフケアができるのでは。僕も自分に言い聞かせたい」と話した。

本検定の公開を記念して、検定結果をX(旧Twitter)でシェアすると、抽選で50人に第一三共ヘルスケアの製品詰め合わせセットが当たるキャンペーンを展開中。詳細は「全国統一 セルフケア検定」サイトで確認できる。
【応募期間】2025年10月22日(水)~11月28日(金)17時