しんくみきずな賞の藤井さんは、2024年の能登半島地震発生後に家族で身を寄せた避難所での体験を「毛布にくるんだ想い」と題した作文にした。「こういうときこそ、動くんだよ」そう言って避難してきた人たちに毛布を配った父親の姿勢を「かっこいい」と感じた藤井さんは、2人で手分けして周囲の家族らに毛布を配って回ったという。
表彰式後、藤井さんは「誰かに何かしてあげたいという思いが一番大切なんだなと気づかされました」と話し、「読んだ人に、自分のできることで動けることがあるんだと伝えられたら」と作文に込めた思いを語った。
未来応援賞に選ばれたのは、浅見さんの「私にできること」と栗脇さんの「一枚の図書カード」。視覚障害を持つ浅見さんは、周囲の人たちの支えに対する感謝と中学1年の時にヘアドネーションで提供した際の心境を、交通事故で父を亡くした栗脇さんは交通遺児への支援への思いをそれぞれ作文にまとめた。
浅見さんは表彰式で「今までいただいた優しさは、賞に値する大きなものだとあらためて気づきました。支えてくださるすべての人に感謝いたします」とあいさつ。栗脇さんは「このような素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。あらためて人の優しさや思いやりについて考えることができました」と喜びを語った。
しんくみ大賞、しんくみきずな賞、未来応援賞2編の受賞作文4編は、作文を原作とした「パラパラ漫画動画」が制作され、2027年1月から順次、しんくみバンク公式YouTubeチャンネルで公開される。
表彰状授与後、信用組合のイメージキャラクターを務める俳優の桜井日奈子さんが登壇。桜井さんが一人五役を演じた新動画が大型スクリーンに映し出され、「一人でも多くの方に信用組合の魅力が伝わるようなお手伝いができていればうれしく思います」とあいさつした。

続いて桜井さんは、しんくみ大賞としんくみきずな賞の2編の受賞作文を朗読して紹介。それぞれの作文に描かれた情景や作者の心情を情感豊かに読み上げると、会場から大きな拍手を受けた。
「第17回小さな助け合いの物語賞」各賞の受賞者、作文タイトルは次の通り。(敬称略)
【しんくみ大賞】「揺れる車内で生まれたバトン」駒崎流士(東京都)
【しんくみきずな賞】「毛布にくるんだ想い」藤井彩香(新潟県)
【未来応援賞】「私にできること」浅見百恵(群馬県)▽「一枚の図書カード」栗脇未桜(鹿児島県)
【ハートウォーミング賞】「ご近所さんのマスク」山田堅太(神奈川県)▽「返さない親切」森井啓之(和歌山県)▽「私の宝物」佐藤智恵(愛知県)▽「傘一本分の親切」古井菜月(京都府)▽「袖振り合うも多生の縁-葡萄がつないだ絆」朴香子(北海道)▽「手を差し伸べる心」友枝優(熊本県)▽「きっとこの先も…」沼田陽琉(青森県)▽「3年後の贈り物」悴田望友(東京都)▽「昇降口の一本」藤本浩翔(愛知県)▽「人への助けは、自分への助け」星剛覇(大分県)▽「交差点の20秒」菊地佳奈(長野県)▽「ぼくのびんはたからもの」福島絆太(岡山県)▽「『いってらっしゃい』がつなぐ地域の温もり」藤本淳之助(兵庫県)▽「有り難き日々」古賀葉月(福岡県)
【徳育奨励賞=学校賞】足立学園中学校(東京都)
入賞作文は全信中協のホームページに掲載している。







