54年にわたり、日本一のイチゴ生産量を誇る栃木県。現在、栃木県では主力品種に代わり、断面のハート形がかわいい新品種「とちあいか」へと世代交代が進んでいる。この「とちあいか」の知名度をアップさせたいと考えた下野新聞社(栃木県宇都宮市)は、今話題のメタバースにちなみ、ウェブと新聞紙面を使った、「2つのとちあいか体験メタバース」を制作した。
下野新聞社が制作した「とちあいか」キャンペーンサイトからアクセスできるウェブ版「イチメタバース」は、クリックするといきなり、とちあいかの果肉の中へトリップする。優雅なクラシック音楽とクリックする度に流れるイチゴのそしゃく音は、イチゴ好きとって永遠に続く夢の空間。ちなみに同社は、「とちあいかぐらい甘い目で評価してください」と、茶目っ気あふれるコメントをしている。
さらに同社は、2月23日付の朝刊で「とちあいか」が大量に印刷された見開きページを掲載(キャンペーンサイトからもダウンロード可能)。その見開きページは、両端を止めて、頭にかぶり、外からスマホのライトで照らすと、360度「とちあいか」だらけのリアル空間を楽しめる「新聞版イチメタバース」が体験できるというもの。これについても担当者は「メタバースに興味があり、一度やってみたかったんです・・・」と、流行りのメタバースにあやかったかのようなコメントを。
このほかキャンペーンサイトでは、実際は栃木県民以外でも使える「栃木県民専用 SNSアイコンハートフレーム」、「栃木県民専用『いちごフォント』」や、「イチゴの生産量54年連続1位は栃木県ですが、」と、強制的にイチゴの話題を切りだせるスタンプ画像「栃木県民専用 万能会話スタンプ」などのユニークなアイテムも公開している。