「自動車リサイクル」をテーマに、自動車産業の環境保全に向けた取り組みの現状や将来を標語やポスターで表現する、小学生対象のコンテストが「クルマのリサイクル」作品コンクール(公益財団法人 自動車リサイクル促進センター主催)。その第6回の表彰式が3月27日、東京都内で開かれ、最優秀賞・自動車リサイクル促進センター賞(標語の部)を受賞した東京都世田谷区立烏山小学校4年の堤夏歩子(つつみ・かほこ)さんらに賞状が贈られた。
6回目を迎える今回は全国から7011点の応募があり、12人が受賞した(表彰式には11人が出席)。公益財団法人 自動車リサイクル促進センター代表理事の阿部知和氏や審査員を務めた読売KODOMO新聞編集長の石川剛氏らから、賞状や副賞を贈られ、それぞれ受賞の喜びを語った。
標語の部「最優秀賞・自動車リサイクル促進センター賞」を受賞した堤夏歩子さんの作品「未来まで クルマと資源を バトンパス」は、車に使用されている多くの資源には限りがあると考えたことから作られた。リサイクルすると資源を無駄なく使えると考えたので、標語に「資源」と「クルマ」という言葉を盛り込んだという。
堤さんは受賞のあいさつで「受賞を聞いた時は驚いた。自分が心をこめた標語だったのでとてもうれしかった」と話した。
ポスターの部「最優秀賞・自動車リサイクル促進センター賞」を受賞した北海道札幌市立資生館小学校3年、縄乃々香(なわ・ののか)さんのポスター作品は、植物が実をつけて、種ができ、また植物が生まれるという流れが車のリサイクルと似ていることから、植物を大切に育てるように車も同じように次世代へ繋げられたらと願いを込めて制作したという。
受賞した縄さんは「果物の立体感でクレヨンを何色も使ったところが難しかった」と制作時の感想を語った。
表彰式冒頭にあいさつした自動車リサイクル促進センターの阿部知和代表理事は「作品は自動車リサイクルの全体像をどのように捉え、印象に残る表現の仕方について審査した。皆さんはよく学んでおり、すばらしい作品に出会えたことがうれしい」と第6回作品コンクールについて講評を述べた。
このほかの主な優秀作は以下の通り。
【小学生新聞賞】
〈ポスターの部〉愛知県稲沢市立国分小学校5年、中山薫(なかやま・かおる)さん
〈標語の部〉兵庫県尼崎市立七松小学校6年、多田憲太(ただ・のりた)さん「リサイクル しやすい車は 技術の象徴!」
【審査員特別賞】
〈ポスターの部〉愛知県春日井市立玉川小学校5年、梅田明佳(うめだ・めいか)さん、和歌山県かつらぎ町立笠田小学校5年、尾西彩芽(おにし・あやめ)さん、大分県中津市立和田小学校5年、山本優芽(やまもと・ゆめ)さん
〈標語の部〉東京都武蔵野市立境南小学校5年、宗凛太郎(そう・りんたろう)さん「エアバッグ すてきなバッグに カムバック!」、福岡県田川市立伊田小学校5年、権藤清奈(ごんどう・せいな)さん「車たち 大事な資源の 宝箱」、広島県東広島市立郷田小学校4年、藤代結吏(ふじしろ・ゆうり)さん「リサイクル 新たな資源に ギアチェンジ」
【審査員特別賞(低学年の部)】
〈ポスターの部〉茨城県土浦市立真鍋小学校2年、小島虎徹(こじま・こてつ)
〈標語の部〉福島県大熊町立学び舎ゆめの森1年、齊藤佳玲奈(さいとう・かれな)さん 「つかえるよ さよならじゃない ぶひんたち」