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三井情報、物流を可視化する「FourKites」をネスレ日本に導入支援 人材不足など物流の2024年問題に備える

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三井情報 「FourKitesの利用イメージ」

 

 情報システムサービスの三井情報(東京都港区)は、物流を可視化するプラットフォーム「FourKites(フォーカイツ)」のネスレ日本(兵庫県神戸市)への導入を支援し、2023年6月から本番稼働が開始したと発表した。

 「FourKites」は、米・イリノイ州のフォーカイツ社が開発した貨物の輸送状況を可視化し到着遅延を早期に予測するクラウド基盤。2023年4月に三井情報が日本での独占販売権を獲得した。

 「FourKites」の導入により、荷物状況の問い合わせの確認作業が効率的に行え、精度の高い到着予定時刻などのデータが入手できるため荷下ろし前のトラック待機時間の削減でトラックが有効活用でき、輸送・調整に必要な人員配置を見直すことが可能になる。

 ネスレはすでに海外拠点で「FourKites」を利用しており、ネスレ日本でも工場から出荷される商品の輸配送状況の可視化や、輸送トラックの有効活用する仕組みの必要があり、さらに2024年の働き方改革関連法の運送業への適用で物流の混乱が予想されることなどから対策を急いでいた。

 三井情報は、追跡可能なトラック台数を増やすために不可欠なスマートフォンアプリケーション(CarrierLink)の国内向けローカライズやユーザートレーニングなどで、ネスレ日本がスムーズに運用開始できるように支援を行なった。「ネスレ日本と共に、物流の可視化を加速させ、運送業界の2024年問題に向けた課題解決を推進する」とコメントしている。