
「作者自身が選んだ“お気に入りの一文”を当ててください――」。そんなミステリーファンの知的好奇心をくすぐる読者参加型キャンペーンが始まった。文藝春秋は8月5日、先月逝去した作家・東野圭吾さんの人気「ガリレオ」シリーズ最新長編『永遠の記憶』(定価2310円)の発売を記念し、「東野圭吾の“記憶”に残る一文は?」をスタートした。
その内容は、著者・東野さん自身が新作の全296ページの中から「最も記憶に残る」と選んだ一文を推理するというもの。応募者は、その一文がどこにあるのかを理由とともに予想して応募する。出版社によると、答えは作品の1~5行程度の短いフレーズで、「かっこいいセリフではなく、ちょっと意外な一文」がヒントだという。
ガリレオシリーズは、『容疑者Xの献身』の「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある」や、『真夏の方程式』の「君は一人ぼっちじゃない」など、読者の心に残る名台詞でも知られる。今回は、単なる「名言探し」ではなく、作者自身が選んだ一文を探し当てるという、これまでにない趣向が特徴だ。
正解者には刻銘入りのバカラグラス(正解者多数の場合、「帝都大学」マグカップに変更の可能性あり)が贈られるほか、応募者の中から抽選で『永遠の記憶』オリジナルトートバッグや、「帝都大学」オリジナルボールペン、湯川学の名刺ステッカーなどの非売品グッズもプレゼントされる。応募はキャンペーンサイトからで、期間は11月30日まで。正解は12月中旬に発表される予定だ。
『永遠の記憶』は、ガリレオシリーズ30周年を飾る最新作。「ガリレオ、最後の謎」を掲げ、内海薫が何者かに襲われた事件をきっかけに、湯川学が「忘れてはいけない謎」の真相へ迫る物語が描かれる。
東野圭吾さんの著作はこの作品を含め106冊。これからも多くの読者に読み継がれていくはずだ。そして、作品を読む楽しみに加え、「作者はなぜこの一文を選んだのか」という謎まで用意してくれた東野圭吾という作家は、ミステリーファンの心に“永遠に記憶”されるに違いない。








