『映画 めんたいぴりり~パンジーの花』公開記念舞台あいさつが9日、東京都内で行われ、出演者の博多華丸、富田靖子、瀬口寛之、森永悠希、余貴美子、博多大吉と江口カン監督が登壇した。
本作は、日本で初めて明太子を売り出した、博多の「ふくや」創業者の実話を基にしたホームコメディーの映画第2弾。食料品店「ふくのや」の店主・海野俊之を華丸、妻・千代子を富田が演じた。
2013年にドラマがスタート。舞台化や映画化を経て約10年が経過したが、華丸は「まさかここまで“賞味期限”が長いとは夢にも思っていませんでした」とにっこり。
撮影は昨夏に行ったそうで、「『ふくのや』のメンバーは10年たっても奇跡的にあか抜けない。10年前と変わらない雰囲気で撮影できたのがうれしかったです」と語った。
富田も「今回もいつも通り、ちゃぶ台の自分の席でご飯を食べられる感じが良かったです」と語り、女装して“スケトウダラの妖精”を演じた大吉について、「毎回メークがすてきになっていて、そこが私の楽しみです」と明かした。
大吉は「10年前とは僕も年齢が違う。あの頃は40代ですが今は50代。なので今回、めちゃくちゃメークが濃くなっています」と苦笑。華丸は「ちょっと大吉さんはあか抜けましたね」とうなずいた。
本作のメガホンを取ったのは、映画『ザ・ファブル』シリーズや、Netflix「サンクチュアリ -聖域-」を手掛けた江口監督。
長年「めんたいぴりり」シリーズに携わる理由を問われると、「血まみれの力士や殺し屋の映画をやる中で、たまにはこういう優しくていい話も作らないと、僕の人気が危うくなってしまうので」と冗談交じりにコメント。
華丸も「『サンクチュアリ』と同じものを求めてこの映画を見ても何もないです。こちらはとても平和な映画。いつかファブルに狙われてみたいですが」と笑わせた。
最後のあいさつで華丸は、司会を務めるNHKの情報番組「あさイチ」にも言及。「今朝の生放送のゲストは安藤サクラさんで、映画『怪物』の紹介をしました。公開初日に(他作品の紹介をするのも)ある意味ご縁。やっぱり10年続く作品っていうのは、ある意味、僕は『怪物』だと思いますので。『怪物』対『魚卵』で、頑張らさせていただきたいと思います」と調子良くアピールした。