レバレジーズ(東京)が運営するフリーター・既卒・第二新卒向け就職支援サービス ハタラクティブは今年で第7弾となる「ハタラクティブ 若者しごと白書2025」をリリースした。同リポートは、フリーター・正社員の就職軸や仕事の価値観、今後のキャリア観などについてまとめたもの。 調査期間は2024年11月11日~11月20日。2024年11月時点で満18歳~29歳のフリーター、正社員男女2000人を調査対象としている。
今回は、まもなく東京都議会議員選挙、参議院議員選挙が始まるとあってか、選挙・投票に関する質問項目が設定されている。それによると、若者の投票経験は雇用形態・学歴で大きな違いがあることがわかった。
投票に行く頻度について調査したところ、約4割が「毎回・ほぼ毎回行っている」と回答した一方、「1回も行ったことがない」が24.4%となるなど、およそ4人に3人は選挙に行った経験があった。
ただ、その内訳を、雇用形態・学歴別でみると、「毎回・ほぼ毎回行っている」と回答した人の割合は高卒フリーターでは26.8%にとどまる一方で、大卒正社員では47.6%と、20pt以上の差が開いた。正社員がフリーターよりも、大卒が高卒よりも、継続的に投票に行く傾向が強いようだ。
投票に行く理由は、正社員・フリーターのどちらも「投票は行くものだと思っているから」、次いで「投票に行くのは国民の義務だと思うから」だった。投票に行かない理由は、どちらも「予定が合わなかったから」がトップだった。また、関心がある政策について調査したところ、フリーター・正社員共に「社会保障」への関心が最も高く、次いで「経済政策」「子育て・教育に関する政策」と続く。「子育て・教育に関する政策」「政治とカネ」については、正社員のほうがフリーターより関心が高い傾向がある。「どれも関心がない」と回答した割合は、大卒の正社員に対して高卒のフリーターでは約2.2倍の差が生じ、若年層の間では、学歴や雇用形態で政治や政策への関心にばらつきが出るようだ。