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「どうする家康」クランクアップの松重豊からコメント到着 「涙が出そうになるほど『松本潤くん頑張れ!』と思っている」

 嵐の松本潤が主演するNHK大河ドラマ「どうする家康」の第34回が3日に放送され、石川数正役の松重豊からコメントが届いた。

 第34回の「豊臣の花嫁」では、打倒・秀吉(ムロツヨシ)を誓ったはずの数正が豊臣方に出奔し、徳川家中に衝撃が走る。敵に手の内を知られたも同然となり、家康(松本)は追い詰められるが、そこに未曽有の大地震が発生する事態となった。

 松重は、今作のオファーを受けた理由について、「『古沢良太さん』『家康』『数正』、この3点が参加させていただきたいと思った理由です。今回は王道の徳川家康がテーマ。現代的解釈もできそうな徳川家康、そして謎に包まれた石川数正という武将に、歴史好きの私としては引かれました。そして何より、脚本が古沢さんだったこと。謎多き数正を含め、名うてのシナリオライターである古沢さんが戦国の世をどう料理されるのだろうというのが一番興味を持ったポイントでした」と語った。

「どうする家康」(C)NHK

 数正の出奔については、「史実から考えられることはいろいろあるでしょうけれど、あくまでドラマはフィクション。作品によって異なる解釈があり、それによって人物像も演じ方も変わってきます。数正に関しても、金に目がくらんだとか、完全に調略されたとか、嫌になったとか、実は家康側のスパイだったとか…史実から想像すると出奔の理由にはいろんな考え方があると思います。ですが、今作には今作なりの映像では描かれていない裏設定も含め、家臣団が積み上げてきた時の流れや絆がある。それを踏まえてどう描くのか、僕自身も楽しみにしていました」とコメント。

 「演じる上では、数正が出奔するというのは動かせない史実としてあるので、それを視聴者の皆さんにどう納得してもらうかというのを軸に考え、現場でいろいろやらせていただきました。松本くんともコミュニケーションを取りながら進めましたが、最終的には家康と数正、松本くんと僕の関係性がリンクするような形になったかなと思っています。僕としては“これしかない”と納得する形で終えることができました」と思いを語った。

 また、長期間にわたる撮影を振り返り、「1年以上、座長である松本くんを中心に、みんなで絶えず話し合いを続けながら作品づくりをしてきました。僕は一足先にクランクアップしましたが、今でも松本くんや家臣団がどうしているかなというのは、ずっと心の中で考えていて。今後どうなっていくか心配な部分もありますが、ただ、松本くんはお世辞抜きで、本当に頑張っていると思っています。今日も現場を引っ張って作品と向き合っているのだろうと想像すると、涙が出そうになるほど『松本くん頑張れ!』と思っている自分がいます。天下を取った家康、そして演じ切った松本くんの晴れやかな顔を、日本中の人たちに見守っていただけたらと思います」と視聴者に呼び掛けた。

「どうする家康」(C)NHK

 第35回は、9月10日(日)は放送休止のため、9月17(日)に放送される。