梅雨の季節が到来中の今、湿度の影響で熱中症のリスクが高まる「梅雨型熱中症」に注意が必要だ。昨年6月の熱中症搬送者数は過去最多だったが、パナソニックの調査によると、実際に熱中症対策をするのは7月以降という人が多いようだ。
総務省消防庁の統計では、昨年5~9月までの熱中症救急搬送人員の累計は10万人を超え過去最多。特に、月平均気温が過去最高となった6月の救急搬送者数は1万7229人と、月別でも過去最多を記録した。パナソニック「エオリア」が5月21~25日にエアコンを所有している20~60代の555人に調査を実施したところ、全体の78%が「例年、熱中症対策をしている」と回答したものの、対策の開始時期は「7月以降」という人が35%。梅雨型熱中症については、聞いたことがない、内容までは分からないという人が82%にのぼった。

熱中症に詳しい埼玉慈恵病院副院長の藤永剛医師は、「真夏ほどの気温でなくても、湿度が高ければ(熱中症は)起きやすく、風が弱い日にはさらに発症しやすくなる」とし、そのメカニズムについて「湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体内に熱がこもり体温が上がりやすくなる。そこで身体は体温を下げようと発汗するので脱水が起こる。湿度が高いとのどの渇きを感じにくいため、水分補給がおろそかになり脱水症状がさらに進む。こういった過程を繰り返すと、しだいに体温の調整機能が弱まり熱を下げられなくなる」と説明する。
梅雨型熱中症の予防には、①適切な温度と湿度(目安は室温25〜28℃、湿度50〜60%)、②こまめな水分補給、③暑熱順化の獲得が挙げられる。
一方で、各種生活用品や電気代の値上げが家庭の家計を直撃しており、電気代を気にした「エアコン控え」が懸念されている。実際、今回の調査でも今年の夏は節電のため、冷房の利用をガマンしようと思うという人が46%にのぼった。パナソニックでは、エアーマイスター兼熱中症予防指導員の福田風子さんが、節電を意識した熱中症対策をサイトで紹介している。エアコンを上手に使って、今から熱中症対策を意識することが大切だ。









