産地からオフィスに直接届くみかんで働き方を改革! ココロとカラダが喜ぶ「働く人の西宇和みかん」

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西宇和農業協同組合の竹中一洋所長(写真右)と栄養士・フードアナリストの笠井奈津子さん。

 「働き方改革」とは言うけれど、何から手を付けたら良いのか? そうお悩みの企業担当者にとって助けとなりそうな妙案が、思わぬところから飛び出した。職場を和気あいあいとした雰囲気にし、働く人の健康に役立ち、労働生産性を向上させる秘策、それは職場に届けられる“みかん”なのかもしれない 

  JAにしうわ 西宇和農業協同組合(愛媛県八幡浜市)は10月17日、都内で「働く人の西宇和みかん」発表会を開催。西宇和みかんを会議用・休憩用・デスク用とオフィスの3つのシーン別に分けて箱に詰め込んだ「働く人の西宇和みかん」の予約販売を開始すると発表した。

 人気の愛媛みかんの中でも最高級とされる西宇和みかんは、青果市場で毎年トップレベルの値が付くほど。昨年からは正規のルートで出荷される正しい品質のものには「Nマーク」を付けて、品質保証をさらに徹底させている。だが、みかんの流通は、産地から市場に送られ、仲卸、小売店を通じて消費者に届くのが一般的。果物店や高級スーパーの果物売り場に行く習慣のない人にとって、西宇和みかんは知名度が高いとは言えないのが現状だ。発表会であいさつした西宇和農業協同組合の竹中一洋所長も「より多くの皆さんに食べていただきたいという思いがあってこういう取り組みを始めさせていただきました」と語るそこで企画されたのが、史上初めて働くシーンに合わせてみかんを選別し、旬の状態でオフィスにダイレクトに届ける「働く人の西宇和みかん」というわけである。

 

〈デスク用〉でビタミンB群やビタミンCのこまめな補給を。
〈デスク用〉でビタミンB群やビタミンCのこまめな補給を。
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甘みたっぷりの〈休憩用〉は疲労回復や脳の活性化にぴったり。
ストレスがたまり血圧が上がりそうなときは〈会議用〉でカリウムを。
ストレスがたまり血圧が上がりそうなときは〈会議用〉でカリウムを。

 発表会には「西宇和みかん」ブランドアドバイザーでもある博報堂シニアクリエイティブディレクター鷹觜愛郎(たかのはし・あいろう)氏も登壇し、画期的な商品が登場した背景を説明した。 

 「これからは産地から消費者に直接ものが届く時代になっていく。一方、働き方改革でいろいろな働き方の場所・場面が広がっている。いい形で働く方のお役に立てるようなD2C(流通業者を通さず自社チャネルで商品を直売)モデルを産地から展開したらと考えた。これによりフードマイレージ(食材が産地から食される地運ばれるまでの、輸送に要する燃料二酸化炭素の排出量をその距離と重量で数値化した指標も軽減されるのでは 

  「働く人の西宇和みかん」は、西宇和みかんを会議用・休憩用・デスク用に選別し、各1kgずつ、計3kgを箱にして直販するのが最大の特徴箱はA4の書類が入るサイズで設計されているので、使い終わったらオフィスの資料整理などにも活用できる。ちなみに、今回は3タイプが販売されるが、今後は西宇和みかんの中でもさらに超高級品を商談用として販売するなどのアイデアもあるようだ。

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「働く人の西宇和みかん」は、3タイプの西宇和みかんがA4サイズの箱に計3kg入っている。

 では、会議用・休憩用・デスク用のみかんはどういう違いがあり、どう食べ分けるのだろうか。栄養士・フードアナリストの笠井奈津子さんが登壇して次のように解説した。 

 「会議用は糖度11で、酸味と甘みのバランスがいい。会議での緊張やストレスは高血圧の原因に日頃から塩分とり過ぎで血圧が気になる方はカリウムが含まれるみかんを食べるのがおすすめ」 

 「休憩用は糖度12と甘みたっぷり。疲労回復、脳の活性化が期待できるブドウ糖を効果的に摂取できる。また、オフィスの冷暖房で乾燥しがちな肌を守り、風邪や感染症予防に役立つビタミンAも摂取できる」  

 「デスク用は糖度10。デスクでパソコンをしながらの食事だと、カップ麺など炭水化物が多くなりがち。炭水化物ばかりとっているとビタミンB群が不足し、疲れやすくなる。ビタミンB群や、ストレス・喫煙などで失われがちなビタミンCの補給ができるみかんはデスクワークにもおすすめ」 

  みかんはひと房ずつ食べられるのでこまめに水分補給やビタミン補給ができる手を汚さないので、食べやすさの面でもデスクワークに向いたフルーツだ。加えて鷹觜氏はオフィスでみかんを食べることの素晴らしさを別の角度からも語る 

 「実際に自分のオフィスに西宇和みかんを箱で届けてもらったことがある一人が食べ始めると香りが立って職場がリフレッシュされた気分にな気持ちが良かったたくさんの同僚が何だ何だと寄って来て職場が盛り上がり、あっというまにひと箱が空になった。仲間同士語り合いながらみかんを食べて、オフィスに笑顔が広がれば・・・ 

  厚生労働省が「働き方改革」の実現に向けて挙げた7つの具体的な取り組みの一つに、「柔軟な働き方ができる環境づくり」がある。オフィスのさまざまなシーンでみかんを食べるという一見突拍子もない働き方改革だが、さまざまなメリットがあるのだから、柔軟な姿勢で取り入れてみてはいかがだろうか。 

 なお、初回生産分50箱は、販売サイトで1箱4,300円(税込・送料無料)ですでに予約販売中予約受付分は11月11日から順次オフィスに届く予定だという。