あれっ!道頓堀グリコサインが変わった? 江崎グリコが「世界糖尿病デー」を応援 糖尿病は血糖値だけでなく生活全般に注意することが大切

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 大阪で人気の観光地といえば道頓堀。その道頓堀の名物といえば道頓堀グリコサインだ。両手を上げたおなじみのゴールインポーズで記念写真を撮る人が後を絶たない、人気の観光スポットである。その道頓堀グリコサインがいま期間限定で特別仕様になっているのをご存じだろうか。そこに表示されるのは、江崎グリコによる「世界糖尿病デー」の応援メッセージで、11月7日(火)~11月14日(火)の期間、日没の30分後から24時まで、約15分に1回上映されている。グリコのゴールインマークと「世界糖尿病デー」のシンボルであるブルーサークルが組み合わされた特別なデザインだから、写真を撮ってSNSなどで発信するのもいいかもしれない。

現在は6代目となる「道頓堀グリコサイン」はLEDによる多彩な演出で見る人を楽しませている。
現在は6代目となる「道頓堀グリコサイン」はLEDによる多彩な演出で見る人を楽しませている。

 さて、11月14日は「世界糖尿病デー」。世界各地で糖尿病の予防、治療、療養を喚起する啓発運動のために設けられた国際デーだ。「世界糖尿病デー」の活動を応援する江崎グリコは11月6日、都内で江崎グリコ主催のプレスセミナーを行った。国立国際医療研究センター病院 糖尿病情報センター長の大杉 満先生が登壇し、糖尿病の基礎知識や現状についてわかりやすくレクチャーされたので、要点だけご紹介しよう。

国立国際医療研究センター病院 糖尿病情報センター長 大杉 満先生。
国立国際医療研究センター病院 糖尿病情報センター長 大杉 満先生。

 まず、糖尿病とは食後に増加する血糖(血液中のブドウ糖)を処理するホルモンであるインスリンが正常に働かず、血糖値が上昇した状態のこと。高血糖値を放置することで神経障害、網膜症、腎症などの合併症を引き起こし、人工透析や失明、足の壊死に至ることもある重大な病気である。ちなみに、なぜ11月14日が世界糖尿病デーに決まったのかといえば、その日がインスリン発見者の一人であるフレデリック・バンティング博士の誕生日だからだ。

 糖尿病が強く疑われる人は日本全国で推計1千万人(2016年)もいるというから驚きだ。糖尿病患者は大血管障害・動脈硬化症になりやすく、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高くなる。また平均値の1.2倍~1.3倍もがんになりやすいというデータもあり、糖尿病患者の死因の半分はがんだという。そして糖尿病患者の死亡時年齢は、日本人一般の平均寿命に比べて男性が8.2歳、女性が11.2歳も短い。つまり寿命がそれだけ短くなるということなのだ。

 にもかかわらず、病状がよほど進行しない限り自覚症状が表れないのが糖尿病の恐ろしさ。初期には痛くも痒くもなく、薬を飲んだから体調が良くなるというわけでもないため、放置されやすいのだ。大杉先生によると、糖尿病と合併症は必要以上に恐れなくてもいいが、軽く考えないことが重要だ。具体的には定期的に健康診断を受けること、血糖値が高い場合はそれを放置しないこと、治療・通院を始めたら中断しないこと、血糖値だけでなく生活全般を改善することなどが大事になってくる。

 「自分はまだそんな年齢じゃないし」「どうせ裕福な人がかかる病気でしょ」と思った人がいたなら、その認識は間違っている。先生によると、最近は若い人の糖尿病も増えており、原因は肥満だという。また、食事にお金をかけられない社会的弱者のほうが食事の質やバランスに気を配ることができず、結果的に糖尿病を招きやすい現実があるようだ。

 

「おいしさと健康」という企業理念を体現したようなアイス「SUNAO」

 それにしても、なぜ江崎グリコが「世界糖尿病デー」を応援するのだろう。同社健康事業・新規事業マーケティング部部長の木村幸生氏は、その原点は「おいしさと健康」という企業理念にあるという。食事が大いに関係しているといわれる糖尿病が世界中で増え続けている状況は、「おいしさと健康」を標榜する江崎グリコとしても見過ごすことができなかったということなのだろうか。

江崎グリコ株式会社 健康事業・新規事業マーケティング部長 木村幸生氏。
江崎グリコ株式会社 健康事業・新規事業マーケティング部長 木村幸生氏。

 そもそも江崎グリコの社名の由来となったのは栄養素のグリコーゲンだ。1919年、佐賀で薬種業を営んでいた創業者の江崎利一がカキの煮汁に着目。グリコーゲンを豊富に含み、さまざまな栄養素を含有していることを発見した江崎は、「予防は治療に勝る」と、子どもが喜ぶキャラメルにグリコーゲンを用いることを決定。1922年、栄養菓子「グリコ」が生まれたという歴史がある。その後も酵母入りビスケット「ビスコ」をはじめ、江崎グリコからは健康に配慮したさまざまな商品が誕生。脂肪や糖の吸収を抑える難消化デキストリン配合のチョコレート「LIBERA(リベラ)」、1日分のビタミンEや食物繊維が摂れる「アーモンド効果」、プロバイオティクス効果のあるビフィズス菌を含んだヨーグルト「BifiX(ビフィックス)」、初期むし歯対策ガム「POs-Ca(ポスカ)」など、バラエティに富んでいる。

セミナー会場には糖質を10g以下に抑えたアイスクリーム「SUNAO」などが展示されていた。
セミナー会場には糖質を10g以下に抑えたアイスクリーム「SUNAO」などが展示されていた。

 なかでも、いま最も注目したいのは、「カラダを愛するアイス」というキャッチコピーのアイスクリーム「SUNAO(スナオ)」だ。セミナー終了後、試食する機会があったのでご紹介しよう。その最大の特長は、砂糖を使用せず、豆乳やトウモロコシ由来の食物繊維で糖質・カロリーをコントロールしていること。糖質を10g以下に、カロリーを80kcalに抑えているのに、食べてみるとしっかりとした味わいなのだ。その秘密は、ミルクの濃厚感を出すために生クリーム他、乳のコクを出せる配合を駆使し、クリーミーなのに後口すっきりに仕上げるために後口の良い甘味料を選定したりという素材へのこだわりだという。

 バニラソフトを試食したが、さっぱりした甘さとしっかりしたミルク感の中にバニラの風味が香る上品な味わい。食べごたえがあるのにまた食べたくなるような味づくりが絶妙だ。バニラ以外にも、チョコクランチやラムレーズン、チョコモナカとラインアップも豊富。カップタイプ120ml、ソフトクリームタイプ152ml、モナカタイプ82mlと、糖質を抑えているのに一般的なアイス並みのボリュームで楽しめるのもありがたい。

「SUNAO」バニラ(カップ)は糖質7.6g。
「SUNAO」バニラ(カップ)は糖質7.6g。
「SUNAO」チョコクランチ(カップ)は糖質8.1g。
「SUNAO」チョコクランチ(カップ)は糖質8.1g。
「SUNAO」ラムレーズン(カップ)は糖質8.3g。
「SUNAO」ラムレーズン(カップ)は糖質8.3g。
「SUNAO」チョコモナカは糖質9.9g。
「SUNAO」チョコモナカは糖質9.9g。
「SUNAO」バニラソフトは糖質8.8g。
「SUNAO」バニラソフトは糖質8.8g。

 体に気を配りながら体にやさしいおいしさを作りたいという思いから生まれたという「SUNAO」は、まさに江崎グリコの企業理念を体現したような商品だった。