「椿(つばき)」といえば冬の花だが、その漢字は「木へんに春」と書き、春が近いことを教えてくれる花でもある。静岡県伊東市の「小室山公園つばき園」では2月18日(土)から3月12日(日)まで、「つばき観賞会」が開催される。
同園は、1万5000平方メートルの敷地に園芸種を中心に1000種4000本の色鮮やかなつばきが植栽されている日本有数のつばき園。毎年10月上旬から4月中旬にかけて、さまざまなつばきが咲き誇る。同園の名花として有名なのは、「伊豆羽衣」「城ヶ崎紅」「伊豆日暮」「卜伴」「玉霞」「日の丸」の6種類で、「伊豆羽衣」は薄桃色の上品な花形が魅力。「伊豆日暮」「玉霞」の2種類は紅色と白のコントラストが美しく、「城ヶ崎紅」「卜伴」「日の丸」の3種類は濃い紅色が目を引く品種。
毎年2月から3月にかけて開催される「つばき鑑賞会」では、園内の「つばきの館」で約110種の椿の一輪挿し展示や、趣向を凝らしたひな飾りが展示されるほか、つばき観賞会ボランティア「つばきめぐりびと」による園内の案内などが行われる。
標高321メートルの小室山山頂までは、観光リフトを運行。山頂からは、北に富士山、東に相模灘、南に遥か房総半島や伊豆七島、西に天城連山と、360度の大パノラマの壮大な景色を楽しめる。山頂近くの「恐竜広場」には、13体の恐竜のモニュメントや大型遊具も。つばき園でさまざまな種類、色合いの椿を楽しみつつ、子ども連れでも楽しめそうなスポットだ。「つばき鑑賞会」は期間中の9時~16時、入園無料。