尾上右近「これだからエゴサーチはやめられない」  新作歌舞伎「刀剣乱舞」ビジュアル公開も大きな話題に

 新作歌舞伎「刀剣乱舞 月刀剣縁桐(つきのつるぎえにしのきりのは)」制作発表会見が5日、東京都内で行われ、出演者の尾上松也、尾上右近、中村鷹之資、中村莟玉が登壇した。

 本作は、刀剣に宿る付喪神が戦士の姿となった刀剣男士を率い、時間遡行軍による改変から歴史を守る人気ゲーム『刀剣乱舞 ONLINE』を初めて歌舞伎化。松也が三日月宗近を演じるほか、尾上菊之丞と共に演出も担う。

 松也は「『刀剣乱舞』を歌舞伎化する上でのコンセプトは、『今までありそうでなかった古典歌舞伎』をイメージしています。皆さんが想像するような王道の歌舞伎のテイストをふんだんに盛り込みたいと思っています」と明かした。

 さらに、「もう一つのこだわりは、あまり最新技術にこだわらないこと。決してそれを否定するわけでもなく、全く使わないというわけでもないですが、できるだけ頼らず、アナログな形で生の舞台の良さを表現できたらいいなと思います」と意気込みを語った。

 本作のキャラクタービジュアルが公開されたときにはSNSを中心に大きな話題となった。

 小狐丸を演じる右近は「原作から歌舞伎の雰囲気に置き換えるのはとてもナチュラルにできるキャラクターだと思っていましたが、それぞれの職人たちがすり合わせてくれたおかげで、自然な歌舞伎風の小狐丸の扮装(ふんそう)ができたなと思っています」と語った。

 続けて、「SNSの反応を見させていただいて、一つ気になったのは、顔が面長だという評判がありまして、それはなるべく気にしないでもらいたいなと思っています。その中で、一人の方が『右近さんは顔が長いけど、踊りもお芝居も達者で、確かな歌舞伎の腕がある俳優さんなので、見ているうちに気にならないと思います』というコメントがあったので、これだからエゴサーチはやめられないなと思いました」と冗談めかして笑わせた。

 舞台は、7月2日〜27日に、都内・新橋演舞場で上演。