猛暑に大雨など、日本だけではなく世界各地で発生している異常気象。このまま温暖化が進んでいくと、その頻度はさらに高まっていくだろう。抜本的な温暖化対策には、国際的な枠組み作りや法律の改正など国主導の動きが求められている。一方、消費者である私たち一人一人が行えることも少なくはない。その一つが、日々の買い物だ。洗剤やシャンプー類は詰め替え商品が定番となっているが、暑い時期に活躍する消臭剤はどうしている? 小林製薬(大阪市)が4月に発売した詰め替え可能な消臭・芳香剤「消臭元SAVON(サボン)」が、2カ月で売上個数150万個を超えるヒット商品になっている。
4月に発売されたのは、「消臭元SAVON シャンプーしたてほのかなブルーソープ」と「消臭元SAVON 洗濯したてふんわりフローラルソープ」の2種類(ともに400ml、オープン価格)。ビーズタイプやスティックタイプの消臭剤では詰め替え商品が存在するが、大容量リキッドタイプの「消臭元」ブランドとしては初めての詰め替え仕様。市場でも、唯一の大容量リキッドタイプの詰め替え商品だという。
新商品である「消臭元SAVON」の大きな特長は、1)詰め替え商品を使用することで、本体商品を購入した時と比較してプラスチック使用量を約76%削減できる点と、2)部屋・トイレ・キッチンなど、家の中のさまざまな場所に設置できるマルチ消臭になっている点だ。これまでの消臭元ブランドは、「お部屋」「トイレ」「タバコ」などと用途別になっていたが、今回採用した新しい消臭成分により“マルチ対応”が可能になった。最近では、リビングやダイニングなどの隔てがない住宅も増えていて、「家中を一つの香りで」というニーズも高いという。
消臭元SAVONはその香りやパッケージデザインでも人気となっていて、小林製薬では9月に新しいラインアップ「洗いあがりすっきりシトラスシャワーソープ」を発売する予定だ。
“買い物は投票と同じ”というように、ある商品を買うことでその企業の理念や商品作りに賛同、そして後押しすることができる。価格や商品の質はもちろん大事だが、その商品が持つ背景についても、もっと目を向けてみてはいかが?