各地で「天の川」が見え、流星群の時期でなくても流れ星が見えやすい鳥取県。美しい星空を持つ“星取県”としての魅力をアピールしている同県が、星に関するさまざまな物語を手紙形式で紹介するウェブサイト「星屑書簡」を開設した。星取県にゆかりのある5人と手紙のやりとりを行うキャンペーン「『星屑書簡』presented by 星取県」を展開している。
「星屑書簡」のコンセプトは、「往復書簡」。「近頃、星になにを読んでおられますか。」を合言葉に、鳥取県にゆかりのある5人の手紙をサイト上で紹介する。各手紙に対しての読者からの返事を募集し、返信先として差出人自らが選んだ人(各1人)には、直筆の返信の手紙とプレゼントを贈る。
手紙のタイトルと差出人情報は以下の通り。
「星と菌から創造する物語」の渡邉格氏は東京都出身、鳥取県智頭町在住。地域内循環を目指すパン屋「タルマーリー」店主で、野生の菌だけで発酵させるクラフトビールの製造のほか、妻とともにカフェやホテルの経営も行う。
「心に染み込んだ場所」の山縣良和氏は鳥取市出身。イギリスの美術大学を卒業後、2007年に自身のブランド「writtenafterwards」を設立。デザイナーとしての活動のかたわら、ファッション表現の実験と学びの場「coconogacco」を主宰する。
「サケは遡上しワタシは帰丘する」の岡島礼奈氏は鳥取市出身。東京大大学院理学系研究科天文学専攻にて博士号を取得。2011年に人工流れ星をつくる宇宙スタートアップ企業 「ALE Inc.」 を設立し、CEOを務める。
「星空・沈黙・間合い」の吉川浩満氏は鳥取県米子市出身。慶應大総合政策学部を卒業後、国書刊行会、ヤフーを経て、文筆家として独立。現在は晶文社での編集業、文筆業、YouTubeチャンネル「哲学の劇場」の主宰、大学講師や卓球コーチなども行う。
「名のない光」のモリテツヤ氏は福岡県北九州出身、鳥取県湯梨浜町在住。幼少期をインドネシアで過ごした後、千葉に移住。2011年に鳥取へ“漂着”し、2015年に東郷池の畔に本屋「汽水空港」をオープン。店裏にギャラリー小屋をセルフビルドし、近所に誰でも「食える公園」としての畑を開墾するなど、本屋の枠組みをはみだしたターミナル機能を日々増築中。
キャンペーンの実施期間は11月19日(日)まで。星屑書簡サイトから各手紙に向けた返事を応募できる。最新情報は星取県公式Instagram(@hoshitori_ken)やX(旧Twitter、@hoshitoriken)でも随時配信する。