小さ虫ながらも戸建て住宅でとても恐ろしいのがシロアリ。シェアリングテクノロジー(名古屋市)は、運営するシロアリ駆除業者マッチングサービス「シロアリ110番」において「シロアリ発生指数」の公開を2023年から開始したが、このほど2024年度版を公開した。この指数は、全国のシロアリに関する過去10年に及ぶ10万件以上の保有データをもとに、全国にわたるシロアリの動向をほぼリアルタイムに把握。シロアリの活動が活発になる4月~9月は最新情報に更新し、地域別に注意喚起のために公表している。
それによると、日本海側を中心に、多くの地域でシロアリが発生している状況。中でも、北陸地方や中国地方は指数レベルの最大領域「かなり出ている」を示し、シロアリ発生のピークといえる状況だ。
羽アリが群飛するタイミングには気温や湿度などの環境条件が大きく関わっており、例年だと雨が降った翌日の、気温が高くモワッとした空気の日に発生しやすい傾向にあるという。気象庁の3カ月予報では、今年の4~6月は全国的に気温が平年より高くなる見通しのため、シロアリ発生ピークも前倒しになる可能性があると同社では分析している。