IT企業のオルツ(東京都港区)は、6月に3代目社長への事業承継があった進和建設工業(堺市)の2代目社長、西田芳明会長の考え方などを学習したAI(人工知能)クローンのプロトタイプを開発したと発表した。
AIクローンは西田氏の考え方や進和建設工業の理念などを学習しており、英語や中国語などへの対応も可能という。今後は、AIクローンとの面談や相談、セミナーでの活用を行っていく。
オルツは、日本では経営者の高齢化などにより黒字廃業のリスクが広がるなど事業承継が社会課題となっていると指摘。一方で、事業承継では単に地位を後継者に渡すだけでなく、思いやノウハウを次世代に託すことが重要で、デジタル上で人間の再現を可能とする人格生成プラットフォーム「クローンデブ」の活用が期待されているとしている。
進和建設工業は地元大阪に密着した土地活用を展開、独自工法による工期短縮やコスト削減の実績がある。