「機械遺産」(日本機械学会・東京)は、日本国内の機械技術面で歴史的意義のあるもの。認定18回目の今年は、折式新聞印刷機など6件が認定された。
認定の対象となるのは、歴史的景観を構成する機械遺産、機械を含む象徴的な建造物・構造物、保存・収集された機械、そして歴史的意義のある機械関連文書類の4分野。会員から応募・推薦のあった候補について、「機械遺産委員会」で選定・評価を行い、「機械遺産監修委員会」の総合評価を経て理事会で承認されたものを認定表彰する。
神奈川県にある「石川式マリノニ型輪転機 ―折式新聞印刷機―」は、現存最古の国産折式輪転機。印刷後に連続して4折りが可能で、印刷速度は4頁両面印刷で毎時2万4000部。ほかにも富山県の「三連プランジャ式高圧水発生ポンプ・スギノポンプ1号機」、米国輸出を果たした岐阜県の「NC旋盤MTC-2500R」などが認定された。認定式は8月7日、「機械の日」に東京(ワテラスコモン・千代田区神田淡路町)で開催される。参加無料、専用フォームから要事前登録(定員100人・先着順)。