飲み過ぎたと思う翌朝、だるさや寝起きの悪さ、肌荒れなど体の不調は、肝臓の疲れが原因かもしれない──。自然食研(大分県豊後高田市)は、月に1回以上飲酒習慣のある30~50代の男女508人、医師507人の計1015人を対象に、「お酒と肝臓ケア」に関する調査を実施した。調査期間は、6月3日~6月4日。
「飲酒した翌日に感じる体の変化」について聞いたところ、「だるさ」(31.9%)「寝起きの悪さ」(22.8%)「むくみ」(21.1%)が上位に並んだ。体内でのアルコール処理、お酒の強さについては個人差が大きく、約半数は「特に変化を感じない」と答えたものの、アルコールの分解過程で肝臓に負担がかかり、アセトアルデヒドなどの有害物質が体内に蓄積するほか、アルコールの利尿作用による脱水、血流の変化などが複合的に影響していると思われる人は少なくない。
そこで飲酒後の体調ケアをどうするかを質問すると、「水分を多めに取る」(56.7%)「食事をしっかり摂る」(22.4%)「早めに寝る」(21.7%)が多い。アルコールの利尿作用による脱水リスク対策もあって水分補給を行っている様子がうかがえる。ただ、約3割の人は何のケアもしていないと答えていた。また、約6割が飲酒後に「肝臓をケアしなければ」と思ったことがあるという。
他方、医師に対して、「飲酒は肝臓にどの程度の負担をかけているか」と聞くと、9割以上が「大きな負担がある」(47.9%)「ある程度負担がある」(46.4%)と回答。アルコールが肝臓に及ぼす影響は医療現場で強く認識されているようだ。
「大きな負担がある」「ある程度負担がある」と回答した医師に、飲酒後はどのようなケアが望ましいか質問すると(複数回答)、「十分な水分補給」(61.3%)、「栄養バランスのよい食事」(58.0%)、「早めの就寝・休息」(36.8%)、「サプリメントやドリンクなどの補助活用」(33.3%)が上位の回答となった。