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生成AIに対して求めたい業務とは? 日本はこの分野において主要国の中で最下位

 日々、進化している生成AIだが、日本はこの分野でかなり遅れているということをご存じだろうか? そこで、JetB(東京)はこのほど、消費者が生成AIに求めている機能に関するアンケート調査を実施。調査は10月24日に行い、全国の経営者・役員・会社員100人が回答した。

 生成AIは世界中で業務効率化ツールとして注目されているが、MicrosoftとLinkedinが2024年5月に発表したデータによると、日本のAI活用率は世界最下位だという。われわれ日本人にとっては衝撃的な結果となった。

 そうした点を踏まえて、まず「今後生成AIで効率化したい業務」について聞くと、「業務時間の短縮」「業務効率化」など、全体的な自動化に関するもののほかでは、大きく分けて「書類や文書の作成・確認」「顧客対応」の2つの効率化に関心があるようだ。

 そして、実は最も多かった回答は「特にない」で、なんと半数強を占めている——。多くの企業がAIに対する興味関心が根本的に薄い状況であり、なるほど主要国で最下位になったことも納得できる。日本がAI後進国であることを裏付けており、既存技術でビジネスが成り立っているため、新たな技術を取り入れる必要を感じていないのかもしれない。 では、すでに生成AIを導入している企業は、どのような業務に活用しているのだろうか。トップ3は、「社員の業務効率化」(37.5%)、「カスタマーサポート(25.0%)、「社内ヘルプデスク」(21.9%)だった。

 アンケート結果からは、日本で生成AIの導入が進まない理由としてリテラシー不足が浮き彫りになっているが、生成AIが業務効率化につながることは理解しながらも、最新の技術を使いこなすノウハウが不足しているため、導入に踏み切れていない様子がうかがえる。日本の企業が今後も競争力を失わないようにするためには、AIの活用方法を研究し、生成AIの活用準備を最優先で進める必要がありそうだ。