
知らない国や地域を旅する時、いわゆる観光地めぐりだけではなく、その土地の人がどんな暮らしをしているのか、一般の家の中を見てみたい、話してみたいと思うことは多いが、知人でもいるのでなければ、なかなかかなわない。訪日客が増えている中で、これがかなうのが、料理体験プラットホーム「airKitchen」(ZAZA・名古屋市)。ホストの50%以上を主婦層が占めているという。
一言で言えば、「料理を通じた国際交流」。家庭料理を教えてくれるホストと、料理を現地で学びたい旅行者をオンラインで結ぶマッチングプラットフォームで、旅行者に日本料理を教えたい、一緒に食卓を囲んで話してみたいという人が事前にホストとして登録し、リクエストが来て都合が合えば、自宅などで家庭料理を作って彼らにふるまう。2018年のサービス開始以来、日本国内をはじめ、イタリア・フランス・ベトナム・タイなど、世界各国で展開している。初心者でも楽しめるクラスからプロ向けの本格クラスまで、幅広い体験を提供している。
ホスト向けアンケートによると、「専業主婦」「パート・アルバイト勤務」「フルタイム勤務」「退職後の生活」と回答したホストが全体の54.8%を占めている。料理や家事、家庭での暮らしに日々関わる女性たちが、自宅のキッチンを使って世界中の旅行者を迎え、文化交流の場を作っているようだ。