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食事の際に「ナトカリ」を意識してますか 減塩したいけど難しいと苦戦している人におススメ

 高血圧予防のために薄味を心がけている、という人は多い。調味料や加工食品も「減塩」と銘打ったものを買い、自分で料理する時もレシピよりちょっと少なめの塩・・・にしたいんだけど、濃めの味の魅力には勝てないという人も少なくないようだ。カゴメ(名古屋市)が減塩について聞いた「全国一斉ナトカリ意識調査」では、減塩を心がけている人の半数が「うまく続けられていない」と答えている。

 「ナトカリ」の「ナト」はナトリウム、「カリ」はカリウムのこと。ナトリウムは、食塩の主成分でとり過ぎは高血圧の原因になる。一方カリウムは、野菜や果物などに多く含まれ、余分なナトリウムの体外への排出を促す役割を果たす。調査は全国の20~69歳の4700人に4月18~22日に実施した。

 減塩に取り組めていない人の理由は、「味が物足りない」「塩分の計算が面倒」が上位。朝食や昼食では「時間がない」、夕食では「好きなものを食べたい」と感じ、“やりたいけど、やれない”というリアルな声が浮き彫りになった。

 そこで重要なポイントになってくるのが、減塩が難しくてもカリウム豊富な食材をとり入れる努力をしているかだ。ナトリウムとカリウムの摂取バランス「ナトカリ比」の認知度をたずねたところ、この言葉を「知らない」という回答が8割。カリウムが豊富なのは、野菜ではトマト、果実ではバナナ、加工品ではヨーグルトがトップだ。

 食塩摂取量の目標は、一日当たり成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満とされているが、現実の摂取量は男女平均9.8gで、直近10年間で変化がないという。薄味に満足できなくても、カリウムを積極的に取るのは難しくなさそうだ。毎食ちょっとだけ気にして食べて体を気づかってあげよう。