社会

2月2日に人権考える「ヒューマンコンサート」 大東市と市民団体、大阪産業大がタッグ

「トイピアノ」(イメージ)

 

 大阪府大東市は、音楽やトークなどを通して、市民一人一人の人権意識を高め、差別のない明るいまちづくりを進めることを目的に、2月2日午後2時から同市内のサーティホールで「ヒューマンコンサート」を開催する。定員は先着200人で、参加協力費として当日500円を徴収する。

 テーマは「小さな鍵盤、大きな感動~トイピアノが奏でる癒しの物語~」。統合失調症を発症した兄とその家族が傷つき追い詰められるが、小さなおもちゃのピアノが奏でる音楽によって希望を見いだす、という物語をコンサートと音楽朗読劇で表現する。「トイピアノ」はおもちゃのため調律ができず1台ごとに音色が異なるため、数台を組み合わせて演奏するという。

 同イベントは大東市と市民団体「人権啓発ネットワーク大東」、大阪産業大学経済学部・菊地ゼミの学生がタッグを組んで実施する。トイピアノを使ったトークとコンサートを提案したのは、大阪産業大のヨフェラ・ジャクシン・ロックマンさん。高校までインドネシアに住み、卒業後、大阪の日本語学校を経て同大に進学した。企画の意図について「普段、私たちはグランドピアノばかりを目にするが、トイピアノも良い演出をする。トイピアノに何ができるのかを多くの人に見てもらいたい」と話している。