社会

小学校での授業を見て教師の魅力を考える 教育現場のリアルを体験できるオープン・デーを開催

 学校の「オープン・デー」といえば、進学を考えている子どもたちが学校の中を体験する日という印象だが、これは未来の先生のための一日。東京の葛飾区立東金町小学校では2月26日、教育の現場で教師の魅力を共に考え探る学校公開「Open Day」を開催する。申し込みは2月24日(月・振休)まで。定員に達し次第締め切り。

 教員不足や教員の働き方改革が大きな課題になっている教育現場。さまざまな取り組みで試行錯誤する実際の現場に身をおいて一緒に課題を考える方法の一つとして、学校と教員、子どもたちの姿を“魅せる”ことを狙いとしている。

 たとえば「ICTを活用した授業」。同校は、JAET(日本教育工学協会)の2024年度学校情報化先進校(教科指導におけるICT活用)に東京都の公立小学校としては約10年ぶりに認定され、全ての学級で「教科指導におけるICT活用」の具体的な授業を行っている。教員がどのような意図でICTを授業に取り入れ、子どもたちがどう活用しているかを見学できる。

 「先生も楽しむ授業」では、先生が好きな教科、好きな内容で授業をする。子ども主体の楽しい授業をするためには、先生自身が楽しむことが大切という考え方に基づいている。先生が楽しんで授業をしている姿からは、教師という仕事の魅力が伝わるかもしれない。子どもたちが課題を設定し、計画を立てて探究、振り返り学んでいく授業も。3・4年生は思考ツール「フィッシュボーン」とオクリンクプラスを、5・6年生はGoogleスライドと生成AIを活用できるコニカミノルタのtomolinksを活用して取り組んでいるという。これらを使って子どもたちが情報活用能力を発揮している姿を見ることができる。

 さらに、先生たちに質問することができる時間や、具体的な過ごし方を知ることができる時間を協議会で設ける予定。参加費は無料。開催時間は10時~16時(途中参加・途中退出が可能)。