⽇本の家庭の洗濯機普及率はほぼ100%といわれているが、近所のコインランドリーはそれなりに稼働している様子。寝具の洗濯など、家の洗濯機より大きくて使いやすいし、プロユース機器の仕上がりがいいという利用者は少なくない。ユーザーの意識調査でも、スニーカー洗濯機のコスパや、洗濯中に買いものやジムに行くなど、さまざまな利点や時間の活用法が挙がった。
全国のコインランドリー利用者を対象に4月8日~5月7日に実施した意識調査(OKULAB・東京)には、2209人から回答が寄せられた。利用者の74.9%が「5年前よりも利用頻度が増えた」と回答しており、その理由として39%が「コインランドリーのイメージが変わったから」と答えている。かつてコインランドリーは、「雨の日」や「洗濯機が故障したとき」の一時的な代替手段というイメージが一般的だったが、今では快適さや仕上がりの良さ、清潔感を求めて、“積極的に選ばれる場所”へと進化している模様。大物の洗濯や時短に加え、33%が「家庭よりも清潔」、27%が家庭よりも「仕上がりの良い」ことを理由にコインランドリーを利用している。
「大きいものがきれいにふわっと仕上がる」「部屋干しよりいい」など、洗濯そのもののクオリティーに関する声や、「Wi-Fiがあるので仕事もできる」など、洗濯中の時間を有効活用している人も多い。
利用ニーズの多様化に対応するため、デザイン性の高い店舗やカフェを併設した複合型施設のほか、スマート決済や予約機能の導入など、「ただ洗濯をする場所」から、「行きたくなる空間」「使いたくなるサービス」への進化が全国で広がっているようだ。