ふむふむ

どうしてこんなことに・・・ 頭を抱えた大家さんたちの物語

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 どんなところにも、追っていけば小説が書けるような物語が転がっている。これは賃貸人、いわゆる大家さんの裏話コンテストで入賞したエピソード。ウチコミ(東京)が、賃貸経営にまつわる“裏話”コンテストを全国の大家会員を対象に実施、寄せられた話を公開してくれた。「どうしてこんなことに・・・」と思わず頭を抱えたエピソードがいろいろある。

 たとえば、「なんだか切ないで賞」を受賞したのは、60代の大家、kobakobakoさん。入居者は20代の東京都内勤務の女性だった。四国の実家の父親が連帯保証人だったが、ある時期から滞納が始まり、本人に電話を掛けると「すみません。すぐ振り込みます」との返事。しかし振り込まれず、次第に連絡がとれなくなった。仕方なく保証人の父親に連絡したところ、父親も娘と音信不通になっていて心配していた。上京した父親が合いカギで部屋に入り、娘の帰宅を待つことに。事件に巻き込まれたのでは、警察に相談した方がいいのかと焦ったという。

 しばらくすると父親から連絡があり、入居者はだいぶ前に会社を辞めて、彼氏の家に泊まったり、ふらふらしていたとのこと。「ご心配をおかけしました」と、父親から滞納分の振り込みがあり、一件落着・・・なのだが、大家としては一番聞きたくない、「部屋の解約」という結末だった。

 ほかにも、貸した物件が詐欺グループのアジトになったり、入居者が逮捕され、連帯保証人との訴訟劇が繰り広げられたり。大家さんにもさまざまな苦労があるようだ。すべての入賞作品は、ウチコミのサイトで公開中。