カルチャー

ジャズシーンの最前線を走るトランペットの鬼才・類家心平 キャリア初のソロプレイ集「メタモルフォーゼ」をリリース

 

 ジャンルを超えて活躍するジャズトランペットの鬼才・類家心平氏が、トランペット1本で挑んだキャリア初のソロプレイ集「メタモルフォーゼ」が完成した。日本ジャズの新たなプラットフォーム「Days of Delight」から、8月28日(木)にリリースされる。税込み2750円。

 生音の美しい音色を生かしたアコースティックサウンドから、サンプラー経由のデジタルビートを駆使した現代的なサウンドまで、多彩なサウンドを展開。トランペットの豊かな表現力とさらなる可能性を感じられる作品に仕上がっている。収録は、東京・南青山の岡本太郎のアトリエで、ライブ録音と同様の“一発録り”で行われた。

 Days of Delight ファウンダー&プロデューサーの平野暁臣氏は、「類家心平にとってソロパフォーマンスとは、自分の体と対話するトリガーであり、自身の表現を広げる契機であり、楽器の本質と向き合う時間。背後に透けて見えるのは、“肉体の一部”であるトランペットという楽器の魅力と可能性を広げたいとの欲望であり、その心意気をもっともピュアに体現するものがソロなのだとぼくは思います」とコメントしている。

 1976年の青森に生まれた類家氏は、10歳のときにブラスバンドでトランペットに出会い、高校生のときにマイルス・デイビスでジャズに開眼。高校卒業後に海上自衛隊音楽隊に入隊してトランペットの腕を磨いた。2004年にジャムバンド「urb」でメジャーデビューを果たすと、リーダーバンド「類家心平4 piece band」「RS5pb(Ruike Shinpei 5 piece band)」を次々に始動させ、多くの作品を送り出した。一方では、「RS5pb」のバンドメイトでもある中嶋錠二とのデュオユニット「N40°」や完全即興のソロパフォーマンスなど、さまざまな編成・コンセプトの活動を併行的に展開。多彩なフィールドで活躍している。