まだ十分においしく安全に食べられるにも関わらず、規格外などの理由で行き場を失う“もったいない食材”をできるだけ減らすのは、現代社会に生きる私たち全員の義務。沖縄で機内食の製造、食品の加工、販売、輸出入を行うMIZUTOMI(沖縄県うるま市)は、製造過程で出る食品ロスを減らすために、規格外などに当たる食材で「上等弁当」を作り、企業や県内施設向けの販売をスタートした。
機内食やホテル向けの総菜を24時間365日体制で製造する過程で、出てしまうもったいない食材をすべて“上等な食材”と捉え、これらを使った毎日おまかせのメニューでボリューム満点のお弁当を作る。冷凍弁当は、火を使わずに食べたい時にレンジで温めて食べられる、あるようでなかったお弁当。機内食などのノウハウを生かして製造されているという。
工場の生産ラインの“隙間時間”を活用し、1日千食の製造からスタート。売り上げの一部を活用し、市町村連携のもと「こども食堂」などに毎月千個の冷凍弁当を届ける支援サポートも始めた。味も思想も“上等”なお弁当、少しでもロスを減らし、たくさんの人のおいしい時間が増える取り組みだ。