東京・上野公園内にある「東京国立博物館」では、春の恒例企画「博物館でお花見を」が2026年3月10日(火)〜4月5日(日)に開催! 本館の各展示室にて桜をモチーフにした日本美術の名品が鑑賞でき、同時にソメイヨシノをはじめ約10種類の桜が次々に開花する庭園でゆったりとお花見が楽しめます。他にも「お花見ヨガ」や「東博句会」など各種イベントも用意されているので、ぜひ参加してみてくださいね。
日本美術を展示する本館で“桜めぐり”
主に日本美術を展示する本館の各展示室では、京都の桜の名所を描いた絵画「嵐山春景(あらしやましゅんけい)」をはじめ、桜をモチーフにした陶磁器や漆工など、さまざまな作品を鑑賞することができます。今回の企画の該当作品には、キャプションに桜マークが付いていますので、それを探しながら展示室内の「桜」を楽しんでみてください。
※4月7日(火)まで、本館2階「屏風と襖絵」「暮らしの調度」「書画の展開」「能と歌舞伎」「浮世絵と衣装」は閉室しています。
主な展示作品
※作品はすべて東京国立博物館蔵
嵐山春景

嵐山春景 塩川文麟筆[明治6年(1873)]塩川文麟氏寄贈
京都生まれの塩川文麟(ぶんりん)は、幕末から明治初期にかけて活躍した、近代京都画壇の基礎を築いた画家の一人です。文麟自らが博物館に寄贈した本作品は、山水の名手としても知られた文麟が、桜の名所である嵐山の情景を描いたもの。画面全体を覆う靄(もや)にけぶる大気の表現によって、嵐山に咲く可憐な桜がより映えています。
嵐山春景
3月10日(火)~4月19日(日)本館1階「近代の美術」にて展示
色絵桜樹図透鉢

色絵桜樹図透鉢 仁阿弥道八作[江戸時代・19世紀]
器の内側にも外側にも、白を中心に赤、青の絵具を用いて、満開の桜が点描表現されています。口縁近くにあしらわれた複数の透(すかし)表現も巧みです。そっとのぞき込むと、まるで花を揺らす風まで感じられるような心躍る一作。
色絵桜樹図透鉢(いろえおうじゅずすかしばち)
3月10日(火)~5月31日(日)本館1階「陶磁」にて展示
桜花山鵲図鐔

桜花山鵲図鐔 塚田秀鏡[明治3年(1870)]
春の訪れを祝うかのように、刀の鐔(つば)の中で山鵲(さんじゃく)が舞い、桜が花を咲かせています。のどかな雰囲気が感じられるのは、鳥の尾の広がりや桜の枝ぶりが、余白と調和しているからです。
武士の世が終わって間もない時期に作られた鐔ですが、刀装具で培われた彫金技術と洗練された感覚は、近代の金工作品に多大な影響を与えました。
桜花山鵲図鐔(おうかさんじゃくずつば)
3月3日(火)~5月24日(日)本館1階「刀剣」にて展示
桜西行蒔絵硯箱

桜西行蒔絵硯箱[江戸時代・18世紀]
漂泊の老僧(西行)が桜を眺める姿は、近世における「花見西行(はなみさいぎょう)」の定形表現です。蓋裏は一転して、琵琶湖の東岸より比叡山を望む景観が描かれています。
西行は文治5(1189)年に、比叡山から琵琶湖を眺めて慈円と最後の和歌を詠み、翌年の桜の季節に入寂しました。本作品の意匠構成は、西行の生涯を想起させるものだったと思われます。
桜西行蒔絵硯箱(さくらさいぎょうまきえすずりばこ)
3月17日(火)~5月24日(日)本館1階「漆工」にて展示
瓢形酒入

瓢形酒入 船田一琴作[江戸時代・天保14年(1843)]
銀と銅の合金の黒みがかった「四分一(しぶいち)」と、赤い「素銅(すあか)」を斜めに継ぎ合わせた、ひょうたん型の酒入です。下には金色の桜花を散らし、上には雲のかかった銀色の月を配しています。
刀装金工として高名な後藤一乗(いちじょう)に師事した、船田一琴(ふなだいっきん)の作品。お酒がつきものお花見の席に、この洒落た酒入も似合いそうです。
瓢形酒入(ひさごがたさけいれ)
3月10日(火)~5月31日(日)本館1階「金工」にて展示
同時開催!桜イベント
すべて事前申込は不要、参加費無料となっています(当日の入館料は必要)。
ボランティアによるガイドツアー・スライドトーク
「博物館でお花見を」の期間中、構内の樹木や桜、お花見に関わる作品を紹介する予定です。ボランティアによるガイドツアーやスライドトークの日時、詳細は東京国立博物館の公式サイトでご確認ください。
※天候等により、内容は変更になることがあります。
東博ぬりえ

「博物館でお花見を」にあわせて、当館所蔵「色絵桜樹図皿」のぬりえが楽しめます。展示室にある作品の色づかいや表現もじっくりとご覧ください。
東博ぬりえ
日程:3月10日(火)~4月19日(日)
時間:9:30~17:00、夜間開館時は20:00まで
会場:本館 特別4室
お花見ヨガ in法隆寺宝物館

お花見ヨガ2023の様子
誰でも気軽に参加できる「お花見ヨガ」が行われます。
お花見ヨガ in法隆寺宝物館
日時:3月26日(木)受付開始は各回15分前〈予定〉
(1)13:00~13:30/(2)14:00~14:30/(3)15:00~15:30
場所:法隆寺宝物館エントランス
※先着20名、当日受付、参加無料(ただし、当日の入館料が必要)
※詳細は東京国立博物館の公式サイトをご確認ください。
東博句会「花見で一句」
「博物館でお花見を」の期間中、「桜をテーマにした俳句」が募集されます。桜咲く庭園や、桜をモチーフにした作品をテーマに、一句詠んでみませんか? 応募方法などの詳細は、東京国立博物館の公式サイトでご確認ください。
庭園散策について

東京国立博物館の庭園には、ソメイヨシノをはじめ、オオシマザクラ、枝垂れのエドヒガンザクラなど、約10種類の桜が次々と開花します。池の前にある腰掛石に座って、ゆったりと美しい桜の景色を楽しむこともできます。
展示室で見る桜の作品とあわせて、庭園で咲く桜も、散策のベストシーズンであるこの季節に楽しめるのがうれしいですね。
庭園
開放時間:9:30~17:00
※天候や整備作業等により、閉鎖もしくは散策エリアを制限する場合があります。
※庭園内の茶室の中には入れません。
その他、2026年3月開催の特集・特別企画
特集「明末清初の書画―乱世にみる夢―」
2026年1月1日(木・祝)~ 3月22日(日)東洋館 8室
特別企画 日韓国交正常化60周年記念
「韓国美術の玉手箱―国立中央博物館の所蔵品をむかえて―」
2026年2月10日(火)~4月5日(日)本館 特別1室、特別2室
特集「フォルモサ(美しき島)の豊かな暮らし」―台湾の原住民族の資料―
2026年3月10日(火)~5月31日(日)平成館 企画展示室
※詳細は、東京国立博物館の公式サイトをご確認ください

「博物館でお花見を」
会期:2026年3月10日(火)~4月5日(日)
会場:東京国立博物館(東京都台東区上野公園13-9)
アクセス:JR「上野駅」公園口、「鶯谷駅」南口から徒歩10分
東京メトロ「上野駅」・「根津駅」、京成電鉄京成「上野駅」から徒歩15分
開館時間:9:30~17:00 ※金曜・土曜日は20:00まで ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日 ※ただし、3月30日(月)は開館
※本館7〜10室、平成館考古展示室は4月7日(火)まで閉室します。
※東洋館8室は3月24日(火)~4月7日(火)まで閉室します。
観覧料:一般1,000円、大学生500円
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
※障害者とその介護者1名は無料。入館の際に障害者手帳等をご提示ください。
※有料イベント等は別途料金が必要です。
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
東京国立博物館 公式サイト:https://www.tnm.jp/
[Instagram][X]
※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間、開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。詳しくは、東京国立博物館の公式サイトでご確認ください。
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