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高血圧患者の約半数が抱える「減塩の壁」とは? 味と手間の課題を解決する「みんなで減塩祭り」開催

 5月17日の「世界高血圧デー」を前に、「治療アプリ」を研究開発・製造販売する「CureApp」(東京)が興味深い調査結果を公表した。全国の40代から70代の高血圧患者800人を対象に実施した「食に関する意識調査」では、多くの患者が減塩の必要性を痛感しながらも、日常生活における高いハードルに直面している様子が浮かび上がった。同社はこの調査結果を受け、楽しみながら減塩を継続するための啓発キャンペーン「みんなで減塩祭り」を、2026年5月14日からスタートしている。

 調査結果で注目されるのは、“意識と行動のギャップ”。高血圧改善のためには減塩を徹底することが重要と認識している層は47%に達する一方で、実際に継続できていると回答した人は25%にとどまった。継続を阻む最大の要因は「味」と「手間」。約3割が味の物足りなさを訴え、調理やレシピ検索の負担を理由に挙げる声も目立った。また、昨今の物価高によるコストパフォーマンスや、タイムパフォーマンスを重視する傾向も影響しており、野菜の摂取不足や煩雑なカロリー計算が、理想的な食事管理を妨げる大きな「壁」となっている。

 こうした課題を解決するために始動したのが、食品メーカー4社と共同で展開する「みんなで減塩祭り」。カゴメ、ヤマキ、大塚食品、オイシックス・ラ・大地という食のスペシャリストたちが、それぞれの知見を活かした具体的なソリューションを提示する。キャンペーンでは、だしのうまみを活用した減塩法や、手間をかけずに塩分管理ができるレトルト食品、医師監修のミールキットなどが紹介されている。さらに、アンケート回答者の中から抽選で野菜の収穫体験や健康志向商品の詰め合わせが贈られるなど、参加者が「おいしい減塩」を前向きに体感できる工夫が凝らされている。

 健康維持において減塩は避けて通れない課題だが、義務感だけでは継続が難しい。今回の取り組みは、最新のデータに基づいて患者のリアルな悩みに寄り添い、企業が協力して、従来のつらく、味気ない減塩を“豊かな食体験”へとしていくことを目指している。