
IT関連の人材事業などを手がけるキッカケクリエイション(東京)は、業務でコードを検証するコードレビューを担当しているITエンジニア322人を対象に、「AI生成コードのレビュアー負担・実態調査」を実施し、このほど結果を発表した。調査は2月24~27日に、インターネットで行った。
最初の設問で、人工知能(AI)を活用するAIコーディングツールで生成されたコードレビューについて直近6カ月以内に経験があるか尋ねたところ、「何度もある(5回以上)」が37.9%、「数回ある(2~4回)」が42.5%と、大半を占めた。
設問1で「ない」(12.7%)、または「わからない/答えられない」(1.2%)以外を回答した277人に対し、「AI生成コードの普及によって、レビュアーやシニアエンジニアの負担が増えていると感じるか」と尋ねると、30.0%が「非常にそう感じる」、56.3%が「ややそう感じる」と答えた。
同じ対象者に、直近1カ月でAI生成コードのレビュー・修正に費やした時間を尋ねたところ、最も多かったのが「週3~4時間程度」で46.2%、次いで「週1~2時間程度」が23.5%。「週5時間以上」は21.3%だった。
さらに同じ対象者にAI生成コードの問題点を複数回答で聞いたところ、「提出者本人がコードの内容を説明できなかった」が49.5%で最多。「動作するが、なぜ動くのか理解しにくいコードだった」(33.6%)、「エッジケース(使用環境や入力値が極端なもの)で正常に動作しないコードだった」(31.8%)が続いた。
全員を対象に「直近6カ月以内にAI生成コードが原因でバグや障害が発生し、その修正対応に関わった経験があるか」と尋ねたところ、「何度もある(3回以上)」が32.0%、「数回ある(1、2回)」が46.6%と計78.6%に上った。
キッカケクリエイションはITエンジニア向けライフスタイルメディア「KIKKAKE ITREND(キッカケアイトレンド)」を運営しており、この調査結果を掲載したコラムで、「AI任せによるレビューの機能不全を防ぐには、組織のルール整備と並行し、コードの意図を読み解き品質をコントロールできる『本質的なエンジニアスキル』の育成が急務」と指摘している。









