真っ暗な坑道を一歩ずつ進むと、ひんやりとした空気の奥に、世界的研究が進む巨大な地下空間が現れる――。地底1000メートルの科学の現場を歩いて巡るイベント「GSA(ジオスペースアドベンチャー)2026」が、岐阜県飛騨市で7月18日(土)・19日(日)に開催される。
舞台は、かつて日本の鉱業を支えた神岡鉱山の坑道と、ニュートリノ研究でノーベル物理学賞に貢献した「スーパーカミオカンデ」。普段は一般公開されない研究施設を、専門スタッフの案内で歩いて見学できる。巨大な地下空間や採掘の歴史を体感しながら、最先端の宇宙物理学がどのように進められているのかを現場で知ることができる貴重な機会だ。
30回記念の今回は、知的好奇心を刺激する企画がさらに充実。昼間は宝石探し体験やKAGRA・J-PARCなどの科学セミナーを実施し、研究の背景をより深く学べる内容に。18日夜には「科学を物語る」をテーマにした特別セミナーを開催し、J-PARCセンター長の小林隆氏、直木賞作家の伊予原新氏、東北大学教授の市川温子氏らが登壇する。
飛騨市は、宇宙物理学研究施設を地域資源として積極的に活用しており、入場無料の「ひだ宇宙科学館カミオカラボ」など、科学を身近に感じられる環境づくりを進めてきた。GSAはその象徴的な取り組みで、地底と宇宙をつなぐ“学びの冒険”として多くのファンを生んでいる。会場周辺には売店やキッチンカーも出店し、地域全体でイベントを盛り上げる。
定員は各日400人の計800人。対象は階段の昇り降りや歩行が可能な小学生以上で、参加費は4400円。チケットはPeatixで一般700枚を販売中。










