まめ学

チョコレートも値上がりが顕著 バレンタイン前に帝国データバンクが価格調査

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 もうすぐバレンタインデー。行動制限解除となった今年のバレンタインはどんな様子になるだろう。昨今に物価高の波は、当然のことながらチョコレートにも押し寄せている。チョコレートといえども、状況は甘くないかもしれない。

 帝国データバンク(東京)は、2023年シーズンにおける「バレンタインチョコ」の価格(1粒バラ売り、またはアソート・ボックスタイプの1粒当たり価格)について調査・分析を行った。それによると、チョコレートもご多分に漏れず、値上げが顕著となっており、1粒価格は昨年から約7%上昇! 砂糖などの価格高騰が響いている様子だ。

 さらに、インポートブランドのチョコレートは、円安も影響したため国内ブランドに比べて価格上昇が顕著という。全体の平均価格は1粒390円(前年実績365円)だが、国内ブランドは前年から18円アップの355円、ハイブランド品が多いフランスやベルギーなど輸入ブランドは33円アップの433円となった。

 帝国データバンクによると、チョコの製造に欠かせないカカオ豆の価格(推定)は、円ベースでおよそ2割上昇した。エネルギー価格の上昇に加え、海外からの輸入量も多く円安の影響を受けやすい砂糖、乳牛向けの飼料代や電気・ガス代も上昇。チョコを包むアルミ箔やセロハン、箱などの包装資材などにいたるまで、一斉に値上がりした影響を受けているようだ。

 3月には、バレンタインのお返しとなる「ホワイトデー」もある。バレンタイン、ホワイトデーともに、値上げはどう影響するのだろうか。