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「ダムの活用優先度マップ」建設技術研究所が作成 利水ダムの治水への活用効果を地図に

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建設技術研究所 「利水ダム等による治水効果が高い流域のダムの活用優先度マップ(全国109水系・流域)」

 

 建設技術研究所(東京都中央区)はこのほど、治水効果を想定していない「利水ダム」を治水に活用した場合の効果を地図上に示す「ダムの活用優先度マップ」を作成した。

 利水ダムの治水活用の効果が高く、早期整備の必要な流域などを明示したもので、同社はこのマップを使った「流域治水対策としてのダム活用優先度の評価」を行う。また、マップに基づく技術支援サービスも行う。

 発電用や農業用水用などの「利水ダム」は全国1800個以上あり、豪雨などの水害に際して、これらの利水ダムを災害時に治水に活用する水害対策の有効性が指摘されている。このため利水ダムを治水に活用して流域全体で水害に対応する「流域治水対策」の効率的な実施が求められている、という。

 今回作成した活用優先度マップは、全国の「一級水系」の流域ごとのダム貯留可能雨量や各流域の想定最大規模降雨などを指標に、利水ダムを治水に活用した場合に大きな治水効果を期待できる流域などを明らかにした。

 このマップを使ったサービスでは、利水ダムの活用とともに遊水地や水田での貯留活用を合わせた「流域治水対策」や、予測雨量を加味してダムの貯留可能量を即時把握する「ダム操作運用」の検討などを助ける技術的支援などを行うという。