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簡秀吉「憧れの俳優は小栗旬さん」と語る「仮面ライダーギーツ」の主役が、初の劇場版に挑む 『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』【インタビュー】

-ところで、憧れの俳優は小栗旬さんだそうですが、その理由を教えてください。

 以前、小栗さんのドキュメンタリーを見たことがあるんです。そうしたら、人の心を動かすお芝居をされるのはもちろんですが、スタッフさんにも細やかな気遣いをされたりして、現場での立ち居振る舞いが素晴らしかったんです。役者としてだけでなく、人間としてとても魅力的な方だと思ったので、この業界に入ってからずっと「憧れの俳優は小栗旬さん」と言い続けています。いつか共演させていただけるように頑張ります。

-その夢を実願するために、普段から心掛けていることはありますか。

 私生活の感情の一つ一つを大切にするようにしています。僕はもともと、感情の表現が少なく、「うれしい」とか「悲しい」とか表に出さないタイプなんです。ジャイアンツのファンなので、ジャイアンツが負けたときに、ちょっと「悔しい!」と思うぐらいで(笑)。だから、たまに自然な感情が湧き上がってきたとき、「こういうことが起きると、こういう感情になるんだな」ということを意識して、大切に自分の中にインプットしている感じです。そうするとお芝居のとき、「こういう感情があったな」と役立つので。

-なるほど。

 他にも、人の芝居を見て盗もうと思って、映像作品を見るようにしています。台本に書かれている世界観を想像する力も大切なので、活字もできるだけ読むようにして。この間も、プロデューサーの吉川さんから「純文学は想像力を養うのに役立つから」と勧められて、梶井基次郎の小説『檸檬』を読んだところです。時間があるときは、映画化された小説を読んでから映画を見て、変更された箇所を比較したりもしています。

-そういう普段の努力が、英寿を演じる上で役立っている部分も?

 想像力はだいぶついてきた気がします。最初の頃は、「ここはもっと軽く演じて」みたいな指示を受けることが多かったんですが、今はかなり減ってきましたし、逆に僕から監督に質問することも増えてきました。だから、英寿としての理解も進んできたのかなと思っています。

-そんな簡さんの変化に注目すると、これからのギーツがより楽しめそうですね。それでは最後に、今後のギーツに対する意気込みをお聞かせください。

 顔の表情や立ち回りなど、今回の劇場版で学ぶことも多く、これからやっていく上での自信にもつながりました。毎回、目が離せない展開が続きますが、今後さらに面白くなっていきます。子どもから大人まで、幅広い世代の方に楽しんでいただけるいい作品をお届けできるように頑張っていきますので、劇場版も併せて応援よろしくお願いします。

(取材・文/井上健一)

「ギーツ/リバイス」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映