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伊野尾慧「この先、自分が死ぬのか死なないのか、僕も皆さんと同じ目線で楽しんでいます」 ドラマ「ダ・カーポしませんか?」【インタビュー】

-撮影中に大変だったことや、面白かったエピソードを教えてください。

 お金が舞い込んできたり、人が亡くなったりするので、感情がわーっとなるシーンが多いのですが、そのときに笑っている人もいれば、泣いている人もいたり、発狂したり、大きな声を出したりと、その辺のみんなの押し引きが面白いなと思います。キャラクターによっても喜び方が違ったりするので、狂喜乱舞している感じが見ていて楽しいんじゃないかなと思います。

-くじ引きで大当たりを引いた経験はありますか。

 小学校低学年の頃に、スーパーの福引きで、スケートの券と食事券が当たったのを覚えています。たいていティッシュしか当たらないのですが、そのときは大当たりで、家族でスケートを滑りに行った思い出があります。

-劇中では、登場人物たちが人生一発逆転を懸けて、さまざまな悲しみや苦しみを乗り越えていきますが、伊野尾さん自身は、これまでの活動の中で悲しみや苦しみを、どのように乗り越えてきましたか。

 悲しかったり、苦しかったことは、基本的に忘れるようにしているので、あまり覚えていないのですが、大変だったなと思うのは大学生の頃です。満員電車に乗って学校に行って提出物を出したり、4年間で卒業しなくちゃと思ってやっていたので、今考えると結構ハードでした。今はドラマの撮影時期に入るとスケジュールがタイトだったりするのですが、よくよく振り返ると、そのハードな時間があったからこそ鍛えられたのかなと思います。

-それらを乗り越えるために、どんなことがモチベーションになったのでしょうか。

 当時は卒業することが当たり前だと思っていたので、あまりモチベーションというものはなかったのですが、今考えると10代の頃や若い頃に頑張っていたことって、そのときは芽が出なくても、5年後、10年後に芽が出ることが非常に多いと思うので、30代後半、40代、50代になっても楽しくハッピーに人生を生きたいので、今やれることを頑張ろうという気持ちで当時も頑張れたのかなと思います。

(取材・文/小宮山あきの)