-印象に残っているライブやコントは?
飯塚 やっぱり「キングオブコント」の決勝の2本目はウケたよね。
-手応えも感じていたんですね。
角田 優勝がどうとかは分からないですけど、めちゃくちゃウケてるとは思いました。
飯塚 やっていて楽しかった印象がありましたね。今は、単独公演も大きい劇場でやらせていただけるようになりましたが、そうするとお客さんの笑い声の圧が小さな劇場よりも弱くなっている感覚があるんですよ。なので、思い出のライブというと、昔「新宿Fu‐」という劇場に出ていた頃のライブかな。
角田 ウケた時の「新宿Fu‐」はすごかったよね。
飯塚 やっぱり60人ぐらいの劇場でウケたときの気持ちよさは忘れられないです。
-今年、結成から20周年を迎えますが、結成当時に思い描いていた夢はかなっていますか。
飯塚 そもそも夢を抱いて結成してなかったですね。同じ事務所の芸人仲間が天才ぞろいで、僕たちは落ちこぼれで、この人たちにはかなわないと思っていたので、最後にいい思い出を作れたらと思って結成したんです。だから、これほど長く続くとは思っていなかったですし、ただ楽しいことをしていたらここまで続けられたという感じでした。僕たち自身は、こうなりたいと強く思っていたわけではないんです。オークラだったり、事務所のマネジャーたちが道しるべを作ってくれた気がします。周りの人の力によって押し上げていただいた。皆さんのおかげです。
-その中で、ターニングポイントとなった出来事は?
飯塚・角田・豊本 キングオブコントの優勝です。
豊本 やっぱり、それがきっかけでお客さんが増えました。(観客の)見方が変わったのも感じました。
-この先は、どんな目標がありますか。
飯塚 ここまでコントでのライブにこだわってやっている芸人は、今までいなかった気がするので、僕たちがやってきたことが新しいレールになっていくんじゃないかなと思っています。なので、立てる限り、ライブのステージに立っていきたいですね。それで、最終的には本当に小さい劇場でやりたい。セットを豪華にしたいとかは、僕は全く思わないですよ。
角田 それは前から言っているよね。じじいになっても、パイプいすとかそんなセットでやって、みんなの中でウケたいって。それは、僕もかっこいいなと思います。
豊本 カッコいいし、楽しそうだし、そこを目指していきたいですね。
(取材・文/嶋田真己)
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