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松井玲奈、念願の劇団☆新感線に出演「新しい扉を開いて世界を広げていきたい」【インタビュー】

-というと?

 舞台では、毎日、稽古や公演があるので「試す」チャンスがたくさんあるんです。演じていく中でひらめくこともあるので、それを次の機会にやってみることができる。ですが、映像では、その瞬間にどんどん作っていかなければいけないので、何度も試すことはできません。自分の中にアイデアの引き出しをたくさん持っておいて、ひらめきを持って現場でクリエートしていかないといけないので、成長できないまま終わってしまうような怖さがあります。それを怖がらずに、どの現場でもすばやく自分からボールを投げて、相手のボールをキャッチして投げ返すことができるようになりたいです。

-大河ドラマへの出演も発表されていますが、今年はどんな1年にしたいですか。

 チャレンジをしていく年にしたいと思っています。今回のモナも、今まで自分があまり演じたことがないタイプの女の子なので、新しい扉を開いて世界を広げていきたいなと思います。

-これまでの俳優人生の中でのターニングポイントは?

 「歌妖曲~中川大志之丞変化~」は、たくさんの発見がある現場だったと思いますし、私にとって最近では一番大きな変化のあった作品でした。チャレンジでもありましたし、(共演の)先輩方が優しく、いろいろなアドバイスを下さったので、学びが多かったです。それまで、あふれ出した感情を垂れ流すように演技をしてしまうことがあったのですが、それをうまくコントロールする方法も教えていただき、俳優として成長できたと思います。

-改めて本作の見どころをお願いします。

 シェークスピアの「オセロ」がベースになっていますが、劇団☆新感線らしい、コメディー要素のたくさんある作品になっています。あまり難しいことは考えずに、劇場で楽しんでいただければと思いますので、劇場でお待ちしております。

(取材・文/嶋田真己)

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 2023年劇団☆新感線43周年興行・春公演Shinkansen faces Shakespeare「ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情篇~」は3月10日~28日に都内・東京建物Brillia HALL、4月13日~5月1日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKAWWホールで上演。 公式サイト