海遊館(大阪市港区)は、リニューアル工事中のグレートバリアリーフ水槽の壁面を覆うブルーシートを使ったAR体験の提供を7月14日に開始した。
海遊館・経営企画チームの加藤茜さんは、「“BLUE SEAT”という企画で、工事現場でよく見るブルーシートにARマーカーがあり、そちらにスマホをかざすとグレートバリアリーフ水槽の中がのぞける」と紹介。工事中、本物の生き物が見られない代わりに、スマートフォンの画面上でブルーシートがめくれて、世界最大級のサンゴ礁グレートバリアリーフで暮らす熱帯魚やアオウミガメ、ウツボなど、およそ10種の生き物をバーチャルで見られるようにした。
水槽壁面を覆うブルーシートを提供している萩原工業株式会社・産業資材営業部の八田健志さんは、「1回使ったブルーシートを回収して、原料に戻してもう1回ブルーシートを作る工程に使っている」とブルーシート自体がエコマークを取得しているリサイクル製品であるとした。ブルーシートの水平リサイクルは国内初の取り組みで、「この企画を通して環境問題も意識して、これからどんどん取り組んでいきたいと思っている」と述べた。
AR体験の開催は24年9月(予定)まで。(取材協力 海遊館)