早稲田大(東京都新宿区)の研究者が学問の魅力を語るPodcast(ポッドキャスト)番組「博士一歩前」の国文学シリーズの配信がこのほど始まった。テーマは「紫式部の生きた軌跡・宮廷女房たちが映し出す平安社会」。教育・総合科学学術院の福家俊幸教授をゲストに迎え、全4回で紫式部の生涯や源氏物語を執筆するに至った経緯などを解説する。
福家教授の専門は平安時代の文学・日記文学。著書に「紫式部日記の表現世界と方法」(武蔵野書院)「更級日記全注釈」(KADOKAWA)などがある。今回は2023年刊行の「紫式部 女房たちの宮廷生活」の内容を基に話すという。
初回の「紫式部の生涯 源氏物語、創作の動機と才女の生きた平安時代」は5月7日に公開。第2回「紫式部と中宮彰子 源氏物語を支えた政治と文化が交わる宮中」は5月14日、第3回「平安に栄えた日記文学 宮仕え女房の役割と実相」は5月21日、第4回「仮名文学が映す平安の姿 宮仕え女房の日記に垣間見る、現実的な目的と創作への工夫」は5月28日に公開予定。
番組はスマートフォン専用アプリやインターネットなどで無料で聞くことができる。