ビジネス

現役学生が挑むAI×住宅課題 空間価値を可視化するAI「hAIchi」の実証実験をスタート

 兵庫県立大学発のベンチャー企業「pAIr Mind, Inc.」(ペアマインド・神戸市)は、間取り図から最適なレイアウト・家具配置を提案するAIサービス「hAIchi(はいち)」の実証実験を、このほどスタートした。

 同社は日本の住宅市場について、空っぽの部屋の写真だけでは生活のイメージがわかず、物件本来の空間価値が十分に伝わらない状況が、地方における既存住宅流通の停滞や空き家増加などの課題を深刻化させている、と指摘する。同社がある神戸市でも、既存住宅の有効活用と価値の再発見が重要なテーマとなっているという。現役学生が代表を務める大学発ベンチャーとして、AIを活用した空間の意思決定支援を通じ、このような課題の解決に向けて取り組んでいくとしている。

 「hAIchi」は、独自開発のAI・WEBアプリにより、ユーザーの希望条件に応じた空間レイアウトをWeb上で自動生成するサービス。完成後の暮らしを具体的に可視化する。さらに、不動産事業者や家具・インテリア事業者の提案力向上や販促支援への活用可能性を検証するという。同サービスを利用した不動産事業者からは、「幅広い提案を瞬時にすることができ、客の物件(家)に対する温度感を下げることなく、具体的な提案が的確にできる」などの声が寄せられているという。

 現在は試験運用段階として、AIシステムの改善、価格印象への影響や販促連動の可能性を検証している。また、不動産事業者、家具・インテリアメーカーとの協業を広く募集するとともに、将来的な海外展開も視野に入れているという。同サービス導入や協業に関する問い合わせは、同社ホームページ内の専用フォームから受け付けている。