
慌ただしい新年度が落ち着きをみせ、ゴールデンウイークが明けた頃に心や体の不調を感じる人が多いかもしれない。ゴールデンウイーク明けの5月に感じる心身の不調のことを「五月病」と言うが、仕事へのモチベーションが上がらないどころか、ひどくなると辞めたいと思うこともあるようだ──。一般社団法人徳志会(東京)は、五月病が仕事へ与える影響に関する調査を実施した。調査期間は4月1日 ~4月20日で、全国の社会人400人が回答した。
それによると、五月病を経験したことがある人は全体の62%、このうち毎年経験している人は16%に達しており、この数値をみると、五月病は侮れないといえそうだ。さらに、五月病が仕事の業務遂行へ影響を与えたかどうかについては、「与えた」が28%、「どちらかと言えば与えた」が40%で7割近くが仕事に支障をきたしている。
また、五月病を経験した人に五月病の主な症状について聞くと、「仕事のやる気が出ない」「朝起きられない」という回答が多い。大型連休後、寝起きが悪いと感じたら、五月病を疑った方がいいかもしれない。そして、五月病は5月を過ぎれば治るという訳でもないようで、数カ月続く人が多い様子。さらに、五月病を経験した人に仕事の退職の検討経験を質問すると、32%の人が五月病を原因として退職を検討したことがあると答えている。
