つらいことがあっても「泣いちゃいけない」と我慢する人も多いだろう。だが、「泣く」ことは「笑い」や「睡眠」よりもストレス解消に有効だという。意識的に涙を流すことで心身を整え、ストレス解消を図る「涙活(るいかつ)」を推進するのが、感涙療法士の吉田英史氏。7月6日(木)20時~21時に、高齢者対象の「涙活(るいかつ)」セミナーをオンラインで実施する。
通称「なみだ先生」として、企業・自治体・教育機関・医療機関・福祉施設向けの「涙活」セミナーなどを手がける吉田氏。自律神経は涙を流すことにより、緊張や興奮を促す交感神経から脳がリラックスした状態である副交感神経が優位な状態へと切り替わり、ストレスが解消され、心の混乱や怒り、敵意なども軽減することが研究で明らかになっているという。
どの年代でもそれなりにストレスを抱えながら生きているものだが、高齢者は特に年齢が上がるとともにストレスを抱えている人が多くなる傾向があるという。退職・自分の病気・家族の病気や介護・家族や親しい人との死別、など、精神的な負担が大きいライフイベントを体験する機会が増えることが背景にあるようだ。
今回のセミナーは、オンライン会議アプリ「ZOOM」を利用。まず、涙とストレス解消の関係を医学的エビデンスに基づいて解説。次に、「家族もの」「恋愛もの」「友情もの」「動物もの」「アスリートもの」など多彩なジャンルの2~3分の感動動画を8本鑑賞して涙を流してもらう。そして、「泣ける話創作ワークショップ」では、参加者にこれまでの人生で泣けた感動エピソードを書いて発表してもらう。「涙友タイム」では、どこで泣いたのか、なぜ泣いたのかを参加者同士で共有します。一連の活動の中で、発表している当事者も周りの人も泣き出すという。問い合わせ・申し込みは涙活ホームページから。