花が咲き乱れる季節。色とりどりの自然の造形で目の保養をしつつ、植物と人の関わりかたを考えてみる機会がある。東大阪市民美術センター(大阪府東大阪市)では4月24日~5月11日まで、アンセル・アダムス、エドワード・ウェストンなど20世紀の写真史を飾る、植物と人間のかかわりをとらえた写真作品を紹介する企画展、「大阪府20世紀美術コレクション The beautiful earth-生命の大地-」を開催する。
1990年4~9月に鶴見緑地(大阪市)で開催された花博、「国際花と緑の博覧会」では、「花と緑と人間生活のかかわりをとらえ21世紀へ向けて潤いのある豊かな社会の創造をめざす」をテーマに、83カ国と55の国際機関、212の企業や団体が参加し、183日間で2312万6934人を動員した。企画展では、大阪府が所蔵する「大阪府20世紀美術コレクション」から、花博のパビリオン「花博写真美術館」で展示された外国人作家による写真作品約100点を紹介。写真作品に捉えられた植物の生命力や自然の雄大な造形、自然の一部である人間の姿をとおして花博を振り返りながら、35年後の現在の地球環境について考える。
開催時間は10時~17時。月曜日休館(月曜日が祝日の場合は、翌平日が休館日)。観覧無料。