カルチャー

夏休みは大阪・関西万博へ 子どもの特別な思い出作りのための4つのヒント

■ネットでは得られないホンモノ体験

 今はインターネットで何でも調べられる便利な時代。でも、実際に「会って話す」「その場で感じる」体験には特別な価値がある。パビリオンで案内してくれるアテンダントの中には、海外から来日している人も多い。話しかけたり、一緒に写真を撮ったりして交流してみよう。

 ヨルダン館やクウェート館では、本物の砂漠の砂に触れることができる。実際に手で触れたサラサラの砂、そのひんやりした感触は、教科書の知識よりもずっと深く子どもの心に残るはずだ。「万博で触ったあの砂の国」という思い出は、いつかその国や世界への興味につながるかもしれない。ホンモノに触れた体験が、子どもの将来の種になる。

イタリア館でボランティアをしている、シチリアから来た大学院生のジュリアさん。「本物の彫刻を展示していて、意味やストーリーなど伝えたいことがたくさんある。ぜひもっとアテンダントに話しかけて」

クウェート館のアラビア砂漠の本物の砂。人の動きに連動して映像が変化するインタラクティブな展示。ヨルダン館では「スター・ウォーズ」のロケ地で知られるワディ・ラムの砂の上を素足で歩く体験が可能(7月17日から当日登録のみの完全予約制に変更)

日本館では、世界最大級の火星隕石(通称「火星の石」)が初公開されている。ナクライトと呼ばれる緑がかった岩石で、約1000万年前に火星で起きた巨大隕石衝突の衝撃によって宇宙へ飛び出したもの。2000年に日本の南極観測隊が南極で発見した