ありきたりな映画には飽き飽き——そう思っている人は注目。知られざる映画たちがニューヨークからやってくる。日本で唯一の国立映画機関、国立映画アーカイブは、1月15日(木)から2月8日(日)まで、アンソロジー・フィルムアーカイブス(以下アンソロジー)との共催企画「アンソロジー・フィルムアーカイブス――アメリカ実験映画の地平へ」を開催する。会場は、国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)。月曜休館。
「アンソロジー」は、映画史において見落とされがちな個人映画や実験的な映像作品を軸に保存・研究・上映を行う、世界的に見ても非常にユニークなフィルムアーカイブ。映像作家たちが中心となって設立し、“周縁の豊かさこそ文化を活気づける”という強い信念のもとで活動している。
今回の企画では、アンソロジーによる復元でよみがえった珠玉の作品群だけでなく、アンソロジーで展開されている、映画の形式や概念を批評的に問い直す先鋭的なプログラムを中心に、アメリカ実験映画、個人映画、インディペンデント映画115本(23プログラム)を上映する。
見どころの一つは、ジョナサン・デミやポール・トーマス・アンダーソンが敬愛する反体制的なインディペンデント映画の伝説的監督ロバート・ダウニー・シニア、1960年代アンダーグラウンド映画の若き才能として注目されたロン・ライスやデイヴィッド・ブルックス、そしてジョナス・メカスをはじめとするアンソロジーの創設者たちの、既成概念を覆すラディカルな作品群。
そのほか、復元によってよみがえった女性映像作家の作品群や、アンソロジーの活動の重要な位置を占めるキュレーションプログラムのうち5つのプログラムから厳選した作品群なども上映される。
多くは日本では未上映または上映機会の少ない作品。アンソロジー等が所蔵する貴重なフィルムでの上映を通じて、映像表現の可能性を模索しつづけたアメリカ実験映画のめくるめく豊穣(ほうじょう)な世界を体験できるまたとない機会となるだろう。
なお、期間中は海外ゲストや国内識者による講演やトークイベントも行われる。登壇者や上映作品は、国立映画アーカイブのイベント特集ページで確認しよう。チケットは一般1300円、65歳以上1100円、高校・大学生700円、小・中学生・障がい者手帳所持者(付添者は原則1人まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ500円。










