カルチャー

輪島の“美食と器”楽しめる食祭 大阪・阪神梅田本店で開幕

 2024年に能登半島地震に見舞われた、石川県輪島市の名産品を紹介するイベント「にっぽん食むすび“輪島の食祭”輪島がいまできること」が10月21日、大阪の阪神梅田本店・食祭テラスで始まった。26日まで。

オープニングイベントでは、輪島市の坂口市長(左から2人目)と阪神百貨店の森本本店長(同3人目)が輪島の新米で握ったおむすびで乾杯した

 イベントは、阪神百貨店が震災が起きた2024年に復興企画として始めた。3回目となる今年は、未来に踏み出す「自律と共創」を前面に打ち出し、これまでで最多の11事業者が出展。伝統工芸の輪島塗、海産物、地酒、しょうゆ、パンなどの販売、地元の豊富な食材を使った料理を味わえる企画などを通じ、輪島の豊かな食文化を発信している。

 初日のオープニングセレモニーに参加した輪島市の坂口茂市長は、「『美食と器』が、これからの復興の大きなテーマ」とあいさつ。「輪島らしい独特の食を、輪島塗の器を使って、楽しみながら味わっていただきたい」と話した。阪神百貨店の森本陽介本店長は、「前を向いて挑み続ける輪島の情熱、作り手の熱量、今の魅力を届けたい」と語った。

21日から開幕した「にっぽん食むすび“輪島の食祭”輪島がいまできること」

 輪島では、朝市の再開などを含む本格的な復旧はこれからだが、小売・飲食などの生業は8割ほど再開、宿泊施設も4割ぐらいまで回復しているという。坂口市長は「美しい海岸線もある輪島へ、おいしい食や器を求めてぜひ訪れていただけたら」と呼びかけた。

 震災支援を発端に、輪島本来の良さを知り訪れる来店者も増えている。輪島塗のコーナーでは、初日の開店直後からアクセサリーや弁当箱などの食器を求める女性客が見られた。

輪島のおいしい食を輪島塗の器で食べられる飲食コーナー
震災で焼失した輪島朝市に出店していた海産物加工事業者のブース

 地震で倒壊した蔵を復旧して仕込みを再開した酒蔵やしょうゆ蔵、ワイナリー、クロワッサンが有名なベーカリー、「出張朝市」で全国を行脚しながら焼失した朝市の再開を目指す海産物加工事業者なども、ブースを開設している。

 被災した料理人らが力を合わせて開いた輪島のレストラン「芽吹」は、特別メニューを携えて出張出店。輪島名産のブランド七面鳥でだしを取った「七面鳥ラーメン」など、ここでしか味わえない一品を振る舞う。