デジもの

デノンからSACDプレーヤーのニューモデル 上級機の技術を継承し、高品位パーツも投入

DCD-1700NE
DCD-1700NE

 オーディオブランドのデノン(ディーアンドエムホールディングス・川崎市)は、SACD(スーパーオーディオCD)/CDプレーヤー「DCD-1700NE」を、1月下旬に発売する。ドライブメカから基板まで新設計とするとともに、上級モデルの開発で得た高品位パーツ類の投入などで、一層の高音質を追求している。価格は、19万8000円(税込み)。

 高精度な信号ピックアップに欠かせないドライブメカニズムは、自社開発の最新世代機を搭載。そのメリットを生かしてピックアップや信号読み出しの制御回路を最適化して、ノイズの発生などを抑制するとともに、ディスク回転で発生する振動を低減している。

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 CD再生では、元のPCM信号の高解像度化、ダイナミックレンジ拡張処理を行う独自技術を投入。前後のデータの離散値からあるべき点を導き出し、本来のアナログ波形を再現する補間処理を行い、デジタル信号から高い精度のアナログ音楽信号の引き出しを図る。CD、SACD再生に加えて、音楽データを書き込んだデータディスク再生にも対応しており、CD-R/RWだけでなく、DVD-R/-RWやDVD+R/+RWに記録したDSD(2.8 MHz / 5.6 MHz)、最大192 kHz / 24 bitまでのハイレゾ音源も再生が可能になっている。

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 DAC(D/A変換回路)をマスターとしてデジタル回路の正確な動作を行うように、マスタークロックをDACの間近に配置。クロックには超低位相雑音クロックを採用してデジタルゆがみを極小化している。また、基板から新設計として、回路全体のシンプル&ストレート化を徹底。信号の引き回しを最短化しながら、回路間や左右チャンネル間の干渉や外部からのノイズの飛び込みを抑えている。回路には独自のカスタムパーツ、高品位パーツもふんだんに投入。先の上級モデル開発で得たカスタムコンデンサーをはじめ、オペアンプやカーボン被膜抵抗、メルフ抵抗、導電性高分子コンデンサーなどを採用している。